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「どうでもよくないこと」はド真剣に叱らないと!

私の研究実践している「七田式」という教育は、一般的に「叱らない子育て」と思われているようです。「だから、子どもを叱りません。」という誤解をされているお母さまがいらっしゃるから困るんだと、七田眞氏は度々おっしゃっていました。

「どうでもいいようなこと」にはイチイチ目くじら立てなくても「どうでもよくないこと」には真剣に叱らないといけない、と思います。

七田眞氏は、『 「嘘・わがまま・迷惑をかけること・人を傷つけること」などのように我が家の決まりを作って、いつも壁に貼っておいたらいいんだよ。それで、わが子がこのルールを守らなかった時はしっかりと本気で叱らないといけません。』っておっしゃってました。もちろん私も、この教えに沿って子どもたちが小さい頃は そうやってやってきました。

「この態度はいけません!!」というときは、真剣に、本気で、全力で叱りました。いつもはなんでも「いいよ」「いいよ」ってニコニコ優しい母(私のことです)が、鬼の形相で叱るのですから、子どもたちには堪えただろうと思います。

「なんてことをしてしまったんだろう」って子どもなりに反省して、二度とすまい、って思ったはずです。2歳代の頃に2~3回あったかな? けれども、それ以来は本当に、しつけに関して困った、大変だ、というようなことはなくて穏やかな日々を過ごせることができました。信じてもらえないことが多いのですが、子どもたちは今も「母(私のこと)に叱られたことがない」と言います。2歳代のことですからきっと忘れているんですね。七田眞先生のご指導のおかげだと、今でも感謝しています。

でも、日ごろから「どうでもいいこと」にイチイチ小言を言っていたらこんな風にはいかなかったことでしょう。右から左。馬耳東風。

しつけのコツは、メリハリではないでしょうか。あとは、どれだけお母さんがしつけに対して『真剣』になれるか。自分にとって都合がよい、とか、自分が楽とか、世間体がよい、とかそんなのではなくて、子どものために大事、という目線を優先しているかどうかも大切ですね。子どもは、そんなところにこそ敏感ですから。

最近よく感じるのは「どうでもよいこと」に小言をいいすぎて「どうでもよくないこと」をも、小言並みにしか叱っていないお母さんが多いということです。メリハリがありません。そうなると、「どうでもいいこと」も「どうでもよくないこと」も子どもにとっては、おんなじレベル、ってことになりますね。

つまり、靴下を左右逆に履いちゃった、ていうのと砂場でお友だちに向かって砂をかけちゃった、ていうのがどちらも同じ程度のこと、っていう認識で終わってしまいます。これでは、しつけはできませんよ。

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