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瞳を閉じて

南から来る風が、なぜかどこか好きで。
やわらかい気がするのは、きっと気のせいだろうけど。

夕暮れ。
北に向かう雲の風に吹かれて思う。

南へまた南へと向かい続ける僕は。
北に向かう雲に乗ってまた、そしてまた。



霧が晴れたら 小高い丘に立とう
名もない島が 見えるかもしれない

小さな子供にたずねられたら
海の碧さをもう一度伝えるために

瞳を閉じて



意味もなく笑い転げる、その理由が
答えられないから
ずっと一緒にいるだけで



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