ビジュアルメモリーズ 第7話「胸躍る北の聖地へスキップ」
忘れもしない1999年12月下旬。まだ10代前半だった私は人生で初めて体験したギャルゲーの舞台にすっかり魅了され、日本海の波を切るフェリーの甲板でまだ見ぬ北の大地へと続く水平線を眺めながら、冬の海風に頬を赤らめていた。
ロールモデルはギャルゲのヒロインすべての始まりは、ドリームキャスト発売当初から毎月購読していた雑誌ドリマガの特集で、たまたま『北へ。』を目にしたこと。幼いころからヒゲとマッチョとゾンビが大好きだった私にとって、それまでギャルゲーなど一切興味の対象にならなかっ