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これまでの卒業。これからの卒業。

早いもので、2024年も2か月が経とうとしている。今週末にはついに3月だ。

3月といえば、卒業シーズンである。学校の卒業はもちろん、退職や転勤などで環境がガラリと変わる人も多いだろう。
また、ほとんどの組織では年度が変わる節目のタイミングでもある。


卒業。

個人的には大学を卒業して12年、高校は16年、中学校が19年で、小学校が22年。
文字に起こすと、時の流れの早さに驚かされてばかりだ。

しかし、気になることがある。
多くの「卒業」を通過してきたものの、はたして自分は卒業に見合う成長をしているのだろうか。

大学はともかくとして、高校はよほど大問題を起こさない限り規定の年数で卒業できる。ましてや、中学校と小学校は義務教育なので、卒業できないなんてことはない。極端な話、9年間生きているだけで卒業できる。

僕とて学生生活を何の苦労もなく過ごしてきたわけではない。学業に部活動、大学では寮の委員やサークルなど、山あり谷あり崖崩れありの16年間だった。楽しいこともたくさんあったし、それらが霞むほど大変な思いもした。たくさん挫折もしたし、幾度となく辛酸を嘗めた。私生活だって、どれくらいの数の女の子に惚れてはフラれたことか。

とはいえ、改めて自分自身の学生時代を振り返ると、「あれ、こんなんで本当に卒業してよかったん?」と思わなくもないのである。


チェッカーズが好きでよくカラオケで歌うのだが(※僕は平成生まれです)、デビュー曲『ギザギザハートの子守歌』の歌詞にこんなフレーズがある。

熱い心をしばられて
夢は机で削られて
卒業式だと言うけれど
何を卒業するのだろう

あっあーわかってくれとは言わないがー

前半はさておき、後半の「卒業式だと言うけれど 何を卒業するのだろう」という部分。
まさに今僕が思っていることとリンクしている。

僕は、何を卒業してきたのだろうか。


卒業。

卒業はゴールじゃなくて新しいスタートだ、なんてありふれた言葉のとおりかもしれない。
「何かを成し遂げたから卒業」ではなく、「何かを成し遂げるために卒業」なのかもしれない。

その成し遂げたい何かを、卒業が後押ししてくれている。だとしたら、人はいつでも卒業できるはずだ。昨年の自分、昨日の自分、数秒前の自分から。

だから、これまでの卒業で成長の実感があまりなかったのなら、これからの卒業で成長していけばいいのだ。


新しい自分に生まれ変わるあなたへ。
新しい自分に生まれ変わった僕へ。
卒業おめでとう。


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