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あわてんぼうの

当時、我が家には一日早くサンタクロースがやってきた。


私が小学生のころ、両親は共働き、父は隣県に単身赴任をしていた。

赴任先から金曜日の夜か土曜日の午後に自宅に戻り、日曜日の夕方には

早めの夕食を家族全員で済ませ、父を見送る。


小学生の私と兄を、働きながらも見てくれていた母。

幸い、祖父母が近所に暮らしていたので、平日朝早くに出勤する母の代わりに祖父が私たちの登校を見送る。

下校時には祖父母の家に帰り、夕方の母の帰り待った。


私自身、子育てをするようになった今実感する。

ワンオペではないものの、母の負担はかなりのものだっただろう。


帰省した際、当時を振り返って父の前で母は言う。

「辛かった」と。

笑い話にしているのは、今目の前で無邪気に遊んでいる孫と、

若輩者ながらも子育て業に足を踏み入れた息子を見て、

大きなくくりで「子育て」という荷をおろせたからではなかろうか。


話を戻そう。

クリスマスだ。


12月23日。

今年からは平日に変わったが、以前は祝日だ。

24日が休日であっても、その日の夕方には赴任先へ父は戻るので

クリスマスの催しは23日の夜に行われる。


通常なら24日の夜、子供が眠ったタイミングで枕元にサンタクロース代わりの親がプレゼントを置く。

翌朝目覚めたときに「サンタが来た!」と顔をほころばせる子供。

この一連の流れが、一日早く行われるのだ。


子供からしたら、待ちに待ったプレゼントを一日早くもらえるのだから、

これ幸い、と受け止めていた。

同級生がクリスマスイブで浮足立つ中、自分はもうすでに通常モードだ。


そんな子供のころの風習もあってか、大人になった今でも

「12月23日」はどこか特別な感覚で迎えている。


時は流れ、R君と初めて迎える我が家のクリスマス。


あわてんぼう過ぎるサンタクロースが、もうすでにやってきた。



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これ、R君へのクリスマスプレゼント。


当初、24日~25日に開封予定だったのだが、

「日中、動き回って目が離せない」

「R君も遊ばせながら、固定できるものが直ぐにでも必要」

という妻の直訴を受け、開封。


R君本人はクリスマスの概念も、サンタクロースの存在も理解していないので、

「ケケケ、また良いおもちゃが貢がれた」

くらいの感覚だろう。


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パパよりも早く、マイカーを手に入れた。。。


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安全運転でね、R君。

メリークリスマス。

パパ業界新規参入の36歳。長男Rくんとの日々を、そこそこゆったり綴って参ります。