心の変身

やることがなさすぎて読書
東野圭吾の変身を読んだ
引越しでだいぶ本を売ったが何故か売らずにとっておいていたやつだ

今までにたくさんの本を読んだ
記憶を辿る限り、わたしは昔から精神病に興味があったみたいだ
それから精神科病院に就職なんてすごい縁だった
しかも繰り上がり内定で、だ

しかし、上司含め人が変われば雰囲気、やり方、優先順位、仕事内容は変わる
同法人のクリニックへの異動もあった
始めの1年は地獄だったが2年目からは天国に変わった
結局は「慣れ」なのだ

クリニックへの異動は、実際は左遷だった
就職1年目のおわりに休職したからだ
理由はプリセプティのセクハラ紛いからの病み
2、3ヶ月休み復帰してからの3年目で異動
医療事務についたこともなかった新卒者を3年目で独り立ちさせるとは石もびっくりだ

クリニックは基本、事務と看護師と先生の3人だった
患者対応、電話対応、受付、会計、レセプト、書類関係の代筆、先生への接待、掃除、備品管理等全てやった
事務1人だから責任は全て自分に降りかかる
それでもやりがいはあったし、たのしかった
そしてなにより自由だった

先生は日によって異なり、最終的には6名の先生と関わった
全ての先生に特徴があり、趣向も異なり、どういう患者がどの先生に合っているかも2年目にはすべて把握できていたと思う
先生との直接の関わりは病院ではあまり無かったため新鮮だった

わたしをBPDと診断した主治医もその中の1人だ
その先生の特徴を知っていたから自分から指名した
1度飲み会で話したこともあった
信頼は抜群にあった
だからこそ、今わたしは自分がBPDだと受け入れられているのかもしれない

そんな大好きだったクリニックに3年務め、病院勤務に戻された
そうしたら何もかも変わっていた
「出来る子」だった自分がどんどん崩れていき、何も出来なくなった
昔の病院勤務時代の知識など、クリニック勤務での1年目の必死さでほぼすべて上書き保存されていた
本当に頭が回らずおかしくなったと思った
1番の原因は人間関係だった
信用できる人が誰一人としていなかった
みんな辞めてしまったからだ

新参者は日に日に立場は弱くなる
例え勤務歴が長くても、使えないものは嫌う

それから2ヶ月休職させられ
やることがなかったので資格(民間だが)を取り
復帰してまた同じ状態に戻った
いや、悪化したと言うべきか
自傷行為の頻度が加速した
過食嘔吐、リストカット、OD、壁に頭を打ち付ける等
楽になりたかった
ただそれだけだ
死ぬ気がないから心配もされたくなかった
復帰からしばらくは主治医にさえ自傷を隠した

今朝、医療事務の求人を探してみた
別に引越ししたって構わないと思い、県内で探してみた
好条件のところが意外とあった
地元だった
友達はいないが、志望動機が書きやすいのがいい
早く応募したいが、退職手続きが取れていない上にハロワにも行けていない
とりあえず保留だ

しかし、8年の医療事務経験があり、クリニック勤務経験もあるという強みからか、これ程までにポジティブ思考なのなれるのだなと驚いた
前職場が相当なストレスだったのだろう
勢いで辞めたが、後悔はない
有休の取りやすさは良かったが、クリニック勤務時代は有休など取っていなかった
取りたいとすら思っていなかった
もともと自分は仕事人間なのだ
あの空間にいたくなくて、病院勤務に戻ってからは月2.5日ペースで取っていた
体調も悪くなり、それ以上取った月もあった

やはり、人間関係なのだ
長年勤務したババアお局なら許せる
だが自分より医事経験の浅い微妙な歳のお局はダメだ
プライドの高いわたしには耐えられない

また1から始める仕事なら、周り全ての人間が先輩だ
科も違えば余計に尊敬から入れるだろう
だからきっと大丈夫

辞める前はこんな風に考えたことはなかったし、考えられるわけがないと思っていた
「安定」にしがみついていた
平井さんのブログを読み返してみた
当時共感できなかったことが共感できるようになっていた

わたしも変身したのだ
いい方向に

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