ラジオドラマを意識した掌編を書いています。
会話やト書きはありません。
ひとりがひたすら話し続けるスタイルです。
⭐️⭐️という小説を読むサービスには、反発を感じています。
小説も…
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風の吹き抜ける丘の上
港公園の展望台。
夜の8時を過ぎると、仕事帰りのカップルが、少しずつ集まってくる。
高速道路を走る車のライトは、街が作り出す明かりとは異なって、光のラインが作り出す不定形なイルミネーションとなって、見るものを楽しませてくれる。
わたしは、あなたの腕にぶら下がるようにして、この展望台から景色を見ていた時のことを思い出す。
もう、1年も前のことなのに、あなたの手の温もりをハッキリと思い出すことが出来る