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ラジオドラマ~ひとり語り~

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ラジオドラマを意識した掌編を書いています。 会話やト書きはありません。 ひとりがひたすら話し続けるスタイルです。 ⭐️⭐️という小説を読むサービスには、反発を感じています。 小説も… もっと読む
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小さな呪文

小さな呪文

日曜日。
昨日からの雨は止みそうもない。

ちょっと寝坊した朝なのに、外はまだ薄暗くて、雨粒が屋根を叩く音が、優しいリズムで眠りに誘うように、トントン、トントンって、鳴り続いている。

そして……私の隣には、あなたの小さな寝息。
スースーって……。

とっても素敵な音に包まれて、私は小さくあなたに語りかける……。



私、雨の降る日も嫌いじゃないよ。

あなたが教えてくれた呪文のおかげかな。

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風の吹き抜ける丘の上

風の吹き抜ける丘の上

港公園の展望台。
夜の8時を過ぎると、仕事帰りのカップルが、少しずつ集まってくる。
高速道路を走る車のライトは、街が作り出す明かりとは異なって、光のラインが作り出す不定形なイルミネーションとなって、見るものを楽しませてくれる。
わたしは、あなたの腕にぶら下がるようにして、この展望台から景色を見ていた時のことを思い出す。
もう、1年も前のことなのに、あなたの手の温もりをハッキリと思い出すことが出来る

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