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【実験】手当たり次第信じてみる

【設定A】

科学も数学も信じてる。
神社にも行くし、お寺も行く。
結婚の誓いは神父様の前でした。

私は自分のことを典型的日本人だと思う。

ところが最近、幽霊とか宇宙人とか妖怪だとかも気になり始めた。

信じてないつもりだったけど、ちょっと怖いなって思うのはたぶんちょっと信じてたからなんだよね。

超能力ってタネのある手品なんじゃないかとは思うけど、ほんとにあったらと思うとワクワクする。

手品はタネをみやぶるためにみてもいいけど、夢をみるためにみるのもいい。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
【設定B】

「いいことを教えてあげましょう。子どもには教えるんじゃなくて
、お母さんに教えてっていうほうがいいんですよ。」

そんなことを教えてくれた人がいた。

そうか!

私はこれも信じた。

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【実験内容】

【設定B】より
教えてもらうには、親は勉強できない方がいい。
→なるべくおかしなことを口走ってるほうがいい。
→勉強とバッティングしないものはなんだろう?

ふふーん♬
それは【設定A】である!

いやいや楽しい♬

私は大きな顔して
伝説や妖怪、幽霊の本を読み漁り、
超常現象だとか奇跡の話をし、
仏教とかヨガにまで興味を持ち始めた。

ちなみに旦那は一貫して宇宙戦争にまみれている。

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【経過報告】

昨日起きると何やら騒がしい。
また兄弟喧嘩だ。

よっこらせとリビングに降りると

反抗期真っ只中の中学生の長男が、
反抗期突入中の小学生次男に向かって

「お前はいっぺん聖書を読んだ方がいい!」

と叫んでいた。

次男は
「バカじゃないの?何いってんだ。へーん。」
という態度でテレビをみ続けていた。

長男が声を荒げ

「俺が音読してやるよ!聞け!」

と続けた。

「初めに、神は天地を創造された。地は混沌であって、闇が深淵の面にあり……おい、聞いてるか!」


ガン無視を決め込んでいる次男を他所に長男は音読を続けた。

そういえば小学生時代、長男は音読だけはけっこう上手かったよなー。
ところがこの状況で音読が上手いのは、なんだか可笑しくて仕方がない。


とり逃してなるものか。私はこっそり携帯の音声録音ボタンを押した。


「貴様ー!!!何やっとんじゃコラー!!」

バレた。


「いやぁー。ゴメンゴメン!あんまり上手いからさあ!」
と私はテキトーに謝った。

長男は聖書を片手に逆上している。

次男は終始一貫してテレビを見続けている。

ちなみに次男はお経がやたら上手い。

曾祖母の月命日のたんびにお坊さんになりきってお坊さんの声をかき消す勢いで読み続けたからだ。

お坊さん、家族一丸となって笑いをこらえて読経し続けた全員の努力の賜物である。

今わたしは、
新たな作戦を練り直した方がいいのか、
このオモロイ状況を更に楽しんだ方がいいのか

非常に迷っている。


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