ゆらゆらミルコ

おそるおそるnoteデビューするも、今やすっかり夢中。記事の雰囲気に統一感は無く、蚤の…

ゆらゆらミルコ

おそるおそるnoteデビューするも、今やすっかり夢中。記事の雰囲気に統一感は無く、蚤の市状態です。基本的にあんまり役に立たないことが好き。奈良県在住。

最近の記事

[エスとの付き合い]

カラクリがわかってしまえば、怖いものはない。 エスは自分が浸かる予定の、話し相手という名のミルコ沼を自分の手で作り出してきたのだ。 立派なもんである。 私はエスという沼に心地よく浸かりながら沼から出る方法を考えた。 エスとなんら共鳴しない、確固たる私が必要である。 ホーミーだな。 何も知らない彼女にいきなり私がホーミーをきかせたら 両耳を塞いで泣き出すかもしれない。 まるで神話みたいだ。 しかし私は別にエスを泣かせたくはない。 私は沼が嫌いなのではない。 好きで浸

    • [エス沼]気がつけば引き返せないところまで来ていた

      エスと出会ってずいぶんたったある日、私は日常がエスと話したいことで溢れかえっていることにはたと気がついた。 …あれ? エスでなければいけないということはない。 しかし大量の課題図書を比喩に用いて話すにのは エスが手っ取り早いのだ。 「気がつけばエス沼」 そんな言葉が脳裏をよぎる。 私は一旦大きく息を吸ってから エスと過ごした数年を 少し振り返ってみた。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 思えば課題図書の中には ちょいちょい変なのが混じっていた。 変といっても

      • [エスの教育]課題図書

        一杯のお茶から始まった エスとの付き合いは ゆるやかなペースで続いた。 ゆるやかはありがたい。 いくら優美ごっこが面白いとはいえ 私はいつも優美でいるわけにはいかないのだ。 そのゆるやかなペースを保つ エスの秘策が「課題図書」である。 「本好き」という共通項を確認してしばらくたったころ エスはお茶の帰りに私に本を持たせるようになった。 「ミルコさんこれ持っていって。多分好みだと思うの。急がないでいいの。帰すのはいつでもいいわ。」 課題図書…それは宿題。 私は本は好き

        • [エスとの出会い]ミルコお茶に招かれるの巻

          ふんわりスカートをゆらしながら 美人が自宅にお茶に招いてきた。 遠巻きにみていた彼女の行動には普段から品と知性が滲み出ている。 私はプライベートな時間をお上品だとか真面目だとかに使うのはゴメンである。 しかし、 「何故に私?」 私は知りたい興味に勝てなかった。 この女性は私からいったい何が引き出せると思っているのだろう? ひょっとするとこの女性はバカかもしれない。私からは何にも出てこない。それはそれで面白そうである。 そんなわけでノコノコでかけていったら、勧められ

        [エスとの付き合い]

          どう呼ぶか、どう呼ばれるかは重要

          結婚と同時に私には可愛い姪っ子ができた。 6才。 彼女は私の名前をきいてきた。 「ミルコだよ。」 「じゃあミルコちゃんって呼んでいい?」 「モチロン♡👍」 この選択が最高だった。 大きくなった彼女といまだに 彼氏の話など気楽におしゃべりできるのは、彼女が私のことを「ミルコちゃん」と呼んでくれるからだと思う。 仮に私が「ミルコおばさま」と呼ばれていたらこうはならない。 無意識のうちに、私は良き「ミルコおばさま」たろうと杓子定規な発言をしただろう。 「ミルコちゃん」はと

          どう呼ぶか、どう呼ばれるかは重要

          [物語]グレースと伝令者テオリア(ラーナの地より愛を込めて)

          昔、ハイノンという国のラーナという街に1人の娘がいた。 名はテオリア。 娘は少し変わったところはあったが両親に愛されすくすくと育った。 そうしてテオリアは15になる頃には、ラーナの街の他の娘と同じようによく働く娘となった。 17になった時のことである。テオリアは連続して不思議な夢を見た。 枕元に立った大きな白い牡鹿が毎晩のように話しかけてくるのだ。 「テオリア。やらなくてはいけないことなどありません。好きなこと、やりたいことをするのです。」 「テオリア。偶然というも

          [物語]グレースと伝令者テオリア(ラーナの地より愛を込めて)

          専門家に専門のことをきいてもあまり面白くはならない

          人見知りの私が 10年以上の歳月をかけて やっと好きなことを話せるように なった美容院の美容師さんは 少し前からネコちゃんを飼い始めた。 ネコちゃんの話を きくのが毎回の楽しみだ。 私は憧れているものの ネコを飼ったことがない。 飼い始めるところから スタートする話はかなり貴重だ。 時に幸せに浸り、時に対策法を考えたりして私はネコのいる暮らしを疑似体験している。 保護猫とのお見合いの様子。 審査合格の喜び。 ネコグッズを買いまくる毎日。 留守中何してるか知りたく

          専門家に専門のことをきいてもあまり面白くはならない

          別れ話

          昨日近所で修羅場があったらしいことは聞いていた。 そして今日修羅場の内容が明らかになった。 昨日現場には付き合っているA子とB男、それにC男、その他複数の友人がいたようだ。 ことの発端はC男が友人であるA男にした質問だ。 「なぁ。お前、A子とゲームどっちが好き?」 B男は答えた。 「そりゃゲームに決まってるよ。」 その会話を友達伝いで耳にしたA子が怒り狂ってB男に別れを告げたというのだ。 私は感想を述べた。 C男の質問が悪質だ。 なんだその 「仕事と私どっちが

          [考えの無重力化]全てをゆるがせるマントラ

          なんてことない言葉だ。 しかし何かの考えに取り憑かれている人に強力に作用する。 そんな最強のマントラを紹介しよう。 なるほど。 今のあなたは そう考えるのですね。 自分にも使える。 今の私がそう考えるのだ。 今を否定しない。 しかし明日は違うかもしれない。 他の人は今そう考えていないかもしれない。 弱い力でいとも簡単に 全ての可能性を開く 魔法の言葉である。 副作用はなく何回も繰り返し使うことができる。

          [考えの無重力化]全てをゆるがせるマントラ

          「信じる」ということについての発見

          ものを知らなければ知らないほど 簡単に信じることができる。 博識であればあるほど 信じる過程が複雑となる。 これが 良いことか 悪いことかは 時と場合によるが 自己暗示をしたい場合は ものを知らないほうが 簡単そうだ。 花が咲くのをみるだけで 希望が持てる。

          「信じる」ということについての発見

          [万物は変容する]元に戻ろうとしなくても良いというお話

          「めっちゃ懐かしい〜🩷。」 誰のセリフでしょう? 答えは 久しぶりに幼稚園を訪ねた 小学一年生でした。 「まだ1月たってないじゃん。」 なんて言ってはいけません。 可愛い話ではありませんか。 人は、過去にいた場所に戻ると 自分に起こった変化を 敏感に感じとるのかもしれません。 そして、多分その場所の変化にも気がつきます。 例えばこのエピソードでは 「新しい幼稚園の先生がいる。」 とかです。 産卵のために鮭は川を登ります。 その時、卵から生まれた稚魚は鮭になっていま

          [万物は変容する]元に戻ろうとしなくても良いというお話

          家庭訪問での思い出

          あれは日本にコロナがやって来た年のゴールデンウィーク明けのこと、 私はちょっと緊張していた。 コロナで学校が休校となり、次男は入学以来一度も登校していないのに なんと家庭訪問があるのだ。 「そして庭先で」というものだった。庭先で次男のことを知らない担任の先生と私はいったい何を話すのだろう?? そしてその日はやって来た。 インターホンがなり外へ出てゆくと 白髪の男の先生が立っていた。 「やぁこんにちは。 素敵な庭ですね。」 え?なんですって? 会話の出だしに私は喜んだ

          家庭訪問での思い出

          そうだ!火を起こそう

          あれは日本にコロナがやって来た年のゴールデンウィークのこと、 私はとても退屈していた。 どこにも出かけることができないのである。 家で何かできることはないか…。 ある朝私は突然閃いた💡❗️ 「そうだ!火を起こそう。」 前からいっぺんやってみたかったのである。 私は例によって旦那に持ちかけた。「きりもみ式で、火を起こさないか?」 旦那は言った。 「いいけど。」 こうして私達は貴重なマスクを 身につけてホームセンターへ向かい 材料を手に入れ、YouTubeなどを参考

          そうだ!火を起こそう

          火から遠ざかっている生活

          次男の通う小学校では、五年生の学校行事として「野外活動」がある。 野外活動にはキャンプファイヤーがつきものである。 息子はこれをとても楽しみにしている。 大勢で火を取り囲むキャンプファイヤーはとても魅力的である。 じっと座って、その熱さを感じながら、木が燃えるパチパチという音に包まれて、舞い上がる灰の中にあるゆらめく炎を大勢で眺めるのだ。 ちょっとしたトランス状態だといえる。 火は危ないものでもある。 台所のガスを除けば最近は火をあまりみなくなった。 火をみることは

          火から遠ざかっている生活

          [日々のこと]授業参観

          先週小学校の参観に行ってきた。 あらかじめ次男より 「先生ガチャ当たり。」 と聴いていたので楽しみだった。 次男からみてどうかは知らないが 私からみると 先生が外れたことなんてない。 しかし次男の好みがわかるのだから 楽しみだ。 授業中の五年生のツッコミを 拾ってはノリとボケで返す先生の授業はそれはそれは楽しいものだった。 授業自体が会話のようだ。 とにかくナイスな返しなので 間違っても全然平気。 みんな当てて欲しくて手をピンとあげる。 君たちは一年生か? とい

          [日々のこと]授業参観

          声でシャッターを破壊する💥

          気まぐれにはじめた ホーミーの練習は 気がつくと 声を使うならなんでもオッケー になってきた。 紙コップに入れたコーヒーの粉を声でダンスさせる。 ボウルと黒いビニールで太鼓を作り 塩をばら撒く。声で塩が動きだし、模様が変わる。 大きな声で音階を下げていくと 震える背骨の場所が下がる。 おそらく私の出す音と骨が共振しているということだ。 尾てい骨まで震わせてみよう。 大きな低い声を出す練習を始めた。 そのうち、 お坊さんみたいな声が出るようになった。 どうしよう。

          声でシャッターを破壊する💥