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「幸せということにしておく」

何をするにしても頭が忙しい。薬がなければ何か気がかりなことで寝付くことさえできない。一つの不安が解消する、そうすればまた一つ不安を生む。そうやってできている、私の脳みそ。

「本当にこれでいいのか」という問いは常に持っている。
この職場でいいのか?
結婚していていいのか?
一人暮らしを経験しなくていいのか?
もっと働けるんじゃないか?・・・

精神安定剤なしには不安感からまともに人とコミュニケーションがとれない。眠剤なしにはたとえ10時間寝ても疲れは取れない。
そんな私は考えることをあきらめることにした。

#最近の学び
「私は現状とても幸せだということにしておく」

電車の広告を見るから、同い年で子育てしている友人のSNSを見るから、株で大儲けしている人を見るから、将来のことばかり考えるから、「何か」と今の自分を比べてばかりいるから、幸せの感受性が下がっていく

みんな自分が幸せであることが最終目標だ。
結局のところお金がなくても友達がいなくても何にも持ってなくても、幸せならそれでいいのだ。

よく、「いつか幸せになるために頑張る」人がいるけれど、実は少し悲しいことに、そういう人は頑張ることに慣れすぎて、いざ達成した時に幸福だけを感じることが難しい。ひとつ頑張ったら次は何を頑張るかばかり考える脳みそができあがっている。
ただ、頑張ることで自分の能力が上がることは間違いないし、見える世界が広くなって人生が面白くなることは間違いないから、頑張ることはとても幸福になれる手段だと思う。ただ、幸福だけにはなれないということ。

なにをやったらいいかって、「ああ、今幸せだなあ」と思う回数を増やせるようになること。

まとめると、「頑張る」と「幸せを感じる」を同じくらい意識することが今も後をも楽に生きられるようになるコツだと思う。

だから私は他人にどう見られようと、自分と大切な人が幸せだと思う瞬間をたくさん意識している。「ああ今幸せだなあ」「こんなことができて幸せだなあ」とよく声に出している。そうすると頑張らなきゃ、っていう強迫的な焦りが和らぐんだ。

今日も私はリモートワーク中の夫と同じ時間に目を覚ます。昨日私が買ってきた珈琲豆を夫が挽いて、お湯を注ぐと「うわあすごく膨らむ!」と夫が驚くから私は「昨日焙煎したばかりだからね」と言う。その珈琲を飲みながら私はお化粧をしてサプリメント一式を飲んで、アラームが鳴ったら食パンを焼き、夫がそれにマーガリンを塗って、私はそれをくわえて家を出る。完璧だ。いつも通りの電車に乗って、1時間半くらい揺れながらこうして文章を書いている。今日の休憩時間は夫が作ってくれたミネストローネと、バナナと、みかんを食べるつもりだ。「今回のは美味しくできたよ」と言ってたから楽しみにしている。仕事では店長に元気に挨拶しよう。お客さんの心に残るような接客をしよう。そして定時でちゃんと上がって、最寄りから家まではきっと寒いから運動するつもりで少し走ろう。家に帰ったら湯船を用意しながら夕食を食べて、寝る前にはムーンのお香を焚いて暖かいノンカフェインティーを飲みながら少し英語を勉強したい。ベッドに入ったら首と肩と脚のストレッチをしてよく寝よう。

ああ、今日も幸せだなあ。

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