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洋楽バンドレビュー【Green Day】編 ユルくれびゅう

 えっ? そうですねえ。それじゃあグリーン・デイから話を始めましょうか。日本語に訳すと「みどりの日」確か5月にありましたねえそんな記念日が。

 おっと、ほのぼのしてては話がそれて流れに置いて行かれますね。
 海外のバンドを知るときにやってはイケないことの一つはバンド名を日本語に訳すことです。
「みどりの日」「カブト虫たち」「女王様」「転がる岩」なんだか少しかっこ悪くて、カフェや居酒屋の名前にさえもしにくいと感じちゃうネーミングセンス。

なんとも言えませんね。

 彼らがやってる音はかなり"イイ"のに名前が邪魔をします。
イケてるバンドの名前は日本語にしてはいけません。日本のバンドもそう!
 そのバンドが身近に感じられるかと思いきや、カッコいいがバックギアに入って後ろ向きにアクセル踏み込みます。

 そもそも、日本語でもなかなか説明しにくいカッコいいっていうモノ・コトは翻訳できないのかもしれませんね。ただ、イイ!カッコいいって言われて音源を聴いて、うわ、カッコいいとか。憧れの先輩が口数少なく「イイよ」って言ってたからともかく聴いてみたら。
 その先輩のイメージとあいまって英語の意味は分からんけれどなんだかクセになるし、背伸びして先輩と同じ景色を見てるみたいで、流れるビートにドキドキし、ちょっとシャイな感じのするヴォーカルに、ちょっとシャイな感じのする自分を重ねる。
 そして、先輩がイイよって言ってたバンドを好きになることで自分も先輩の"イイ"に少し近づけた気持ちになる。
 
 そんな体験は、人生にそう何度もないけれど何度あっても”イイ”ものですよね。

 バンドを好きになるにあたってバンド名を日本語に訳してはいけないとは言いましたが、彼ら彼女らのウタっている歌詞はそのバンドを好きになるためにはとても重要だと思います。

 グリーン・ディはおもに青少年のイライラ・不安を歌ってるバンドです。
やってるジャンルはパンクロックらしいけどパンクって何?ってくらいでパンクには明るくないのでわかりません。
 多分、歌詞がイライラを歌っているなら、そして、社会に不満を抱いてるゼ ってスタンスならそれはパンクって言っていいんじゃないかなと思われます。

乾いたギター。疾走感のあるドラム。聴いてて気持ちのいいベース。大きなスタジアムで夏の夜に聴いたら最高だろうなあと思います。

 機関銃のようにドラムの音が憂鬱を次々と打ち倒してくれます。ベースの響きも心地よくおなかに響いてきます。ギターはシンプルにサーチライトの様に心の中を照らしだしてその光で見つかった憂鬱はびっくりして身をひそめることでしょう。逃げ遅れずに見つかった憂鬱には少し悪い気もしますが……いえ、憂鬱はボクらの心で大きな顔をしすぎです。特に最近では。なのでかまいません遠慮なくサーチライトみたいに照らして脅かしてくださいグリーン・ディよ!

このバンドベーシストもとてもカッコいいんです。なんといってもベースを弾く姿がイカしてます。大きく両足を開いて仁王立ちして、ピックでベースをはじくのですがなかなかその足が長いのです。
 日本人では考えられないくらい足が長い。MVやライブの映像を見てください驚くから。

 わかりやすいシンプルでもわかるかっこよさ。

 ハンバーグにポテトにコーラしかなくても満足できる十代の食欲みたいな我々の耳にはグリーン・ディの音楽は胃もたれせずに届きます。

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