自殺願望に囚われた私の話

死について久しぶりに考え、昔の事を思い出したから書いてみようと思う。

幼少期に十分な愛情を受けれなかった人は大人になっても気持ちが不安定になりやすい。

私はそうゆうタイプの人間だと思う。

よく聞く話かもしれないが、母が中々の毒親で虐待マシーンだったせいか、私の感情は常に不安定だった。

そんな私も、小学生くらいから虐めを経験したりして、気づいた時には死にたいと思う様になっていた。

本格的に自殺したいと行動を起こすのは、高校を中退したあとくらい。16~17歳くらいだと思う。

完全に自分の親を恨み周りを妬み負の感情に囚われまくりの私は高層マンションから飛び降りようと決意し最上階まで登った。

でも、そこで泣き崩れてしまう。
下を見ると怖いし、勇気が出ないし、飛び降りれない自分が情けないし・・・。
なんで私は悪くないのにこんなに苦しまなきゃいけないんだ!とただただ、絶望しかなかった。

結局飛び降りれなかった私は、きっとどこかで、生きていたいと思ったのだろう。

どうにか飛び降りは回避したものの、リストカットは未だに腕に深い傷が残っている。

なんせ、包丁でざっくりいってるもんだから、跡が残るのは仕方ない・・・と今は思うが、その時は、死にたい(願望)、死にたくない(本音)の瀬戸際だからギリギリの事を繰り返した。

救急車に運ばれたり、ギリギリの生と死を感じながらそれでも私は生きた。

20歳で1人目の天使を授かり幸せだった。
全てが順調だった。
生きていてよかった。家族が私にもできたと思った。

そして、23の時に2人目の可愛い天使を産むのだが、後に知的障害がある事に打ちのめされる。

この時の私は幸せなはずだったのに、奈落の底に落とされた感覚だった。
全てが音を立てて崩れ落ちる絶望感。
これは、経験者しかわからないかもしれないが、順調に行ってたものがそうじゃなくなる瞬間はいとも容易く心を蝕むのだ。

知的障害、発達障害。まさか自分の子が・・・。
どうやって育てていけばいい?
てか、なんで?知的障害?発達障害?
妊娠中あんなに健康にも運動にも気を使い、素敵な妊娠ライフを送ったのに何故?

正直、全く欠点が見つからないくらい、大事に天使を守ってきたつもりだった。

だからか、絶望感が凄かった。

でも、先に心のバランスを崩したのは旦那だった。
でっかい体をしながら、息子の障害に絶望し、ワンワン毎日泣き崩れる。

息子を哀れんでるのか?そんな子供の親になってしまった自分を哀れんでるのか?
はたまた両方なのか?

彼の心は完全に壊れてしまった。

本当に泣きたいのは私だよ!と何度も思ったが、完全に弱った人間を目の前にして、蹴飛ばせるほど私は鬼じゃない。

彼を慰め、2人の天使の面倒を見る生活が1ヶ月続いた。

だけど、世の中そんなに甘くない。
金がなきゃ、家族共々共倒れ。
餓死の道しか残ってない。
私は産後1ヶ月の身体にムチを打ち、働きにでかける。もちろん、風俗。
母乳が出る身体で仕事をする事がどれだけ嫌だったか・・・。
産後間もない身体で、男性の相手をするのがどれだけ痛く辛かったか。
彼にはわからないだろう。
病んで働けない貴方が羨ましいと思ってた。

そんな私も次第に心が崩れ出す。
もう死にたい。死にたい。
本当に死にたい。生きてるのが辛い。
私に家族を支えるなんて無理。

そんな負の感情が私を蝕む様になる。
でも、天使たちの顔がちらつくのだ。
可愛らしい笑顔が私が死にたいと望めば望む程に脳裏を過ぎるのだ。

もうダメだ。と思った私は初めて心療内科にかかる。
精神科にはずっと偏見があり行きたくなかった。
あそこに行くともう後戻りが出来ないような気がしていたからだ。

うつ病だと思っていたけど、診断はPTSDだった。
幼少期の虐待がトラウマになりこんな状態を長年引きずっている様な話を医師にされた。

それから薬の投薬がはじまる。

物凄い薬の量。睡眠薬や精神安定剤・・・。
完全に薬漬けの生活がはじまる。

でも、ハッキリ言っとく。
正直な話クソほど悪化した。
薬を手に入れた事で、死ねるかもしれない!と希望が見えてくるわけだ。
大量に服用してみたり、酒と一緒に飲んでみたり。
もうめちゃくちゃだ。

そんな日々を半年過ごしたくらいに、親友が私を訪ねてきた。
私の姿をみてビックリしたようだった。
私は気づかなかったが、全く笑わないというか、感情を薬でコントロールされてるせいか、無表情になっていたらしい。
親友にあんたマジで薬止めな?
本当に死ぬよ。あんたよくても、子供どーすんの?施設にやるの?
虐待されるかもよ?
レイプされたり壮絶な人生送るかもよ?
あんたそれでも親かよ?
いい加減悲劇のヒロインやめろよ!
あんたの人生は今まで壊れてしまった世界に居たかもしれないけど、子供まで巻き込むな。
子供の為に生きろや!!
産んだあんたの責任だろ!
頼むよ・・・死ぬな。。。
と親友が泣き崩れてしまったのだ。

その姿にどれほど私は救われたか。。。
私はしっかり愛されていた。彼女に。

それから、心療内科に行くのも薬を飲むのも辞めた。

ただ、薬が本領発揮するのはここからだ。
ちなみに、絶対ここから話す話は参考にしないで欲しい。
一気に私は薬を捨て辞めたのだが、依存性に苦しむことになる。
それは辛い辛い薬の依存性。
飲まなきゃ気が狂いそうになる。
死にたい気持ちは加速する。
本当にギリギリの精神状態を6年近く続ける事になる。
6年近く毎日死にたいと思わない日が無いほど。

でも、ここを乗り越えれたのは親友の言葉と可愛い天使のおかげだ。
本当にそれが無かったら、完全に死んでた。
これは間違いない。
子供が居なければ、あの時親友がいなければ、今私は生きていない。

ちなみに、知的障害がある天使を受け入れる事も克服した。生きてくれるだけでありがとう。
綺麗事じゃない。
苦しんだからこそ導きだせた答えだ。

そして、そんな息子も今中2。
可愛くてたまらんのだ。若干青年ぽい見た目の彼を可愛くて仕方なく毎日ハグしまくりだ。

本当に死ななくてよかったよ私。
ちなみに、完全に死にたいに囚われてた私は克服した。もう全く死にたいと思わない。
アラフォーと言われる世代に突入しつつあるが、私は今幸せだ。
仕事などの悩みはある。
いつまで風俗嬢やってんだ!って思う。

でも私はこの子達の幸せを背負ってる。
だから、がんばる。がんばれる。

死にたい私は過去の私だ。
もう二度と現れないと思う。
私はもがき苦しんだが、生きた。

生きてるだけでまるもうけ。
そんな事はないかもしれない。

でも、死にたいに囚われてる貴方に教えてあげたい。
生きてる世界も悪くないよって。
死にたい自分にさよならしたいなら、何かを愛し守側になってはどうだろう?
植物でも動物でも生きているものならなんでもいい。
彼らを生かす為には自分が愛情を持ちお世話しなくてはならない。
殺すも生かすも貴方の愛次第なのだ。
人は手をかければ手をかけるほど、愛情の種が少しずつ芽生えるものだと思う。
壮絶な暗い過去は、素敵な愛情を育てる肥やしになると信じてる。
人間が嫌いでも構わない。
何かに愛情を向けてみて。

そして、その愛情はいつか君に返ってくる。
この言葉を信じて欲しい。
必ず愛情は返ってくる。そして、それを噛み締めて欲しい。
悲劇のヒロインになるな。
そんな自分に負けるな。
死にたい気持ちは囚われてるだけ。
本当は生きたいはずだから。
貴方の心臓は動いてるでしょ?
それは生きたいからだよ。

自分を愛し、何かを愛してください。

一緒に死にたいに囚われてる過去から、脱出しよう。

これを最後まで読んでくれた貴方を私は少なくとも愛してるし、嬉しいよ。

本当にありがとう。

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