人並みに稼げる様になるまでの、クラウドソーシングでの実績の積み方

ろくです。
育児中に未経験からクラウドソーシングを利用してグラフィックデザイナーになりました。
今回はどのような段階を踏んで、未経験から一人前の収入を得られる様になったのかをお話したいと思います。

クラウドワーカー仲間が増えることを心から願ってます!!

<目次>
1、なんと言っても実績を作ることから。
2、どうやって実績を作るのか?
3、どのくらいの実績数で、次の段階へ?
4、まとめ


なんと言っても実績を作ることから

どんな分野でもフリーランスで仕事を得る様になるには、まずは実績を積むことからです。

もちろんお友達にお願いして、何か作らせてもらう、というのも実績なのですが、クラウドソーシングでは「実績」の価値がちょっと違うのです。

クラウドソーシングでは登録すると自分のページが自動的に作られます。
そのページに表示されるのが「実績数」と「評価」です。

お友達にお願いして作らせてもらった実績は、せいぜい自分のサイトに乗せるか、ポートフォリオにして人に見せるか、くらい。
クラウドソーシングの「実績数」と「評価」は「信用」そのものです。

本来は作品をよく吟味して、、、とあるべきかもしれませんが、
ある程度のクオリティを越えてしまうと、「どのデザイナーが良いか」というのを決めるのは実は非常に難しく、多大な時間を要します。

「リーズナブルに高品質なものを」と考えているクライアントですから、選定にそれほど多大な時間をかけられる方も少ないと思いますし、
そもそも「依頼してみなければわからない」という状況では、「実績数」と「評価」というのは何よりも大きな信頼になりうるのです。

なので、どんなに良い自己紹介を書くよりも、どんなに良い作品をポートフォリオに乗せるよりも、効果があるのは「実績数」と「評価」です。

実績を作るためにはロゴコンペ。

実績数が少ないうちはプロジェクト形式に応募しても、ほとんど採用はありません。
経験が少ないうちは見せるポートフォリオもありませんし、応募するのにも気が引け、自信のなさがメールの文章にも表れます。

思い切って、プロジェクト形式は一旦諦め、コンペ形式で経験を積むことにしました。


クラウドソーシングの実績数、これは仕事の内容や金額に関わらず、1件は1件です。
1件を採用されるのに、かける時間が短いのに越したことはありません。

その結果、まず取り組んだのは「ロゴ」。
ロゴはアイディアさえ湧けば比較的短時間で作ることができます。
(慣れるまではそれなりにかかりましたが、、、)
その分、応募者も多いため、難関でもあります。
最初はなかなか採用されず、30件に1件ほどでしたが、最終的には5〜10件に1件は採用される様になりました。
コンペに採用されるにも私なりのコツを見つけて行きました。


一方、ちらしコンペは応募者が圧倒的に少ないです。
私はちらしを作るのにどうしても時間がかかりすぎましたし、自信も持てなかったのでロゴを選びましたが、
ちらしの方が得意で作るのも早い!という方はこちらでもいいのかも??

ロゴしか作れなくてデザイナーになれる??と不安になった時期もありましたが、ロゴを採用してくれたクライアントから名刺、ちらし、パンフレット、パッケージデザイン、webサイトと少しずつお仕事をいただけるようになり、少しずつですが仕事の幅は広がって行きました。

ロゴコンペを進める理由のもう一つはコレ。
ロゴは企業やお店にとって、「最初のデザイン」なのです。
だからこれを請け負うことによって、その企業やお店の専属デザイナーとなることも難しくありません。
仕事の幅を広げ、リピートをいただくためにもロゴコンペに集中するのが得策だと思います。

リピートに関しては「直接契約しない?」と誘われることも多いですが、特に初期は実績数を高めるため、涙をのんで手数料を払った方が得だと思います。
そのためには20%の手数料も惜しくない。
それほど実績数には価値があります。

もちろん、対応をスピーディに、メールを丁寧に、高品質な仕事を心がけて、高い評価をつけていただくことも忘れずに。


どうやって実績を作るのか


最初のうちは、あまり仕事の内容や金額に関わらず、興味を持てる案件に関しては出来るだけ多く提出しました。
私の場合1年目で239案件に応募、500以上のロゴを作りました。
(その他に提出しなかったボツ作品も、、、)

やっていくうちに、採用率の高い分野が見えてきます
私の場合は「飲食・宿泊などのお店系」「スタートアップ企業・ベンチャー企業」が多かったです。
逆に「士業」「コンサルティング会社」などのかっちりしたロゴの採用率は低いということが分かりました。
「もしかしたら採用されるかもしれない。。。」と思うとどんな案件でも提案したくなりますが、はやる気持ちをぐっと抑えて、採用率の高い分野に絞って提案することにしました。

そのうちに今度は案件の「依頼の文章(案件詳細)」でクライアントとの相性が見えてきます。
文章に違和感を感じたものはまず採用されませんし、採用されたとしてもその後上手くやり取りできなかったりします。
「案件詳細」をよく読み、違和感を感じず好感がもて、ここならぜひ作らせてもらいたい、と思う案件に絞って行きました。

また、あえて「公開」のコンペに提出するのも勉強になりました。
最近は非公開のコンペも増えてきましたが、公開のコンペに応募すると、他の方が作ったロゴを見ることができます。
同じ案件詳細が前提なのに「こんな風に考えるんだ〜」とか「こういう表現方法があるんだ〜」ととても勉強になったのを覚えています。

どれくらい実績数で、次の段階へ?

それではどれくらいの実績数を目指して行けば良いでしょうか。

私の場合、転機は50件でした。
(コンペとコンペで採用してくださったクライアントからのリピートの合計)
実はプロジェクト形式に応募する、ということが頭から消えてしまっていた私。
初めて1年経って、なかなか好転しない収入も手伝い、ロゴコンペに疲れていました。

そんなとき、別のクラウドワーカーさんの仕事の受注方法が「プロジェクト形式オンリー」であることを聞いたのです。
そのワーカーさんの分野ではコンペはないから、、、ということでしたが、ハッとする思いでした。

それを聞いた後、ちょうど実績数が「50件」を達成しました。
クラウドソーシングを初めてちょうど1年半ごろのことでした。

そこからプロジェクト形式に応募するように。

すると、一気に契約がとれるようになりました!
数字の力はすごいですね。

そこからどんどんと新しい仕事にチャレンジして、実績が増えるとともに、できることが増えて行きました。

そして今は制限なく、ロゴはもちろん、
名刺、ちらし、パンフレット、パッケージ、webデザインなど様々なものを請け負っています。

もっと早い段階(例えば20件、30件)でもプロジェクトは契約ができるかもしれません。
でもここで注意したいのが、「プロジェクト型」は下請けが多いということ。
下請けはリピートに繋がれば、安定的にお仕事を受け取れる一方、単価が比較的安め(デザイン業界の相場を知っているから)です。
もちろんとっても良い元請けさんもいらっしゃいます。
ですが、色々とチャレンジさせてくださるのは、間違いなく企業やお店との直接契約です。
コンペでの出会いには本当に良い出会いがいくつもありました。
その出会いが私を次のステージ、次のステージへと導いてくれました。
なのでそれを意識して焦らずに出会いに投資だと思ってコンペに応募することも大切だと考えています。

まとめ

クラウドソーシングでは何を言っても「実績数」がものを言います。
数字じゃない、クオリティだ!というのはもっともなのですが、
実際、数多くのワーカーの中から選び出す作業は大変な労力です。
クライアント側も最初はある程度の実績数で判断するのは仕方ありません。
初めての取引では、実績数と評価が高いというのは、なによりの信頼であるのは、クライアント側に立つとよく分かります。

私もなんども無理だ、、、と思いましたが、
辞めないでとにかく続けてきて今があります。

1年、2年は下積みになる、長い道のりだけに、その間に諦める人も多いです。ということは、逆に諦めない人は珍しく、それだけでも価値があります。

ぜひ諦めずに「50件」目指してみてほしいと思います。






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