詩『世話焼き』

世話焼きおばさんが
今日も世話を焼く
困っている人
苦しんでる人
泣いている人
そういう人をほってはおけない

なんだかんだとおばさんは
世話焼きつづけて半世紀
助けた人は数知れず
僕もたびたびお世話になったが
その後味のよさといったら
さっぱりしていて
とても上品

たまには僕もお世話をするが
おばさんみたいにうまくは焼けない
付かず離れず
無理なく自然に
そういう心の火加減が
まったくもって絶妙なのだ