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薄れゆく”あの夏”に想いを・戦記小説リスト

日本人にとって、夏、特にお盆と終戦記念日が重なるこの時期は、暑さとうらはらに、何かもの悲しい季節です。

お盆と夏祭りは人がいる限り続きますが、戦争は、『過去の出来事』から『歴史』へと姿を変化させ、年々、実態が朧になってゆくようです。

薄れゆく戦いの痛覚を、少しでも現代に思い起こさせるきっかけになれば。

『海戦姫と水底の墓標』(2015年3月)
真珠湾攻撃に参加する潜水艦の女性乗組員と、現代の少年がタイムスリップで男女入れ替わります。
時代を比較することで、同じ国とは思えない文化、戦いの考え方、教育などの違いを浮き彫りにする目的で描いています。
凸版印刷グループの電子書店、ブックライブ様が”架空戦記特集”でピックアップしていただいたこともあり、とても印象深い作品です。

『妖魔の大地と調伏の乙女たち』(2015年7月)
中国戦線で戦う日本軍に、道教の術を使う敵が現れます。
日本軍は各地から霊力を持つ人材を集めて対抗。
悲惨さを増す戦いの中、彼女たちが見たものは……

『犠牲の海と乙女の方舟』(2015年4月)
陰惨な部分を極力省き、わかりやすく、”誰の正義も正しくない”ということを主人公の視点でさらりと描きました。


発売中の上記3作品のほか、当ブログのマガジン『戦記小説』においても短編を15作品掲載しています。
ぜひ、お読みいただければ幸いです。


靖国神社 人のいないベンチ・撮影/秋田しげと

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