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「力」を手に入れる

先日から2週間限定で開催中のブックイベントにZINEを出品させてもらっている。
前回の開催時はお客さんとして行ったのだけど、当時はZINEを作ろうなど微塵も思っていなかった。
それが、約1年ちょっとの間に拙いながらもZINEを制作し、出店申込みをするようになっているのだから人って変わるもんだなぁと思ったりする。
自分が出店者側になっているなんて感慨深い。

アート系に写真集、イラスト系やエッセイ、雑誌風のものなど、一般流通はしていないZINEやグッズがここぞとばかりに集結していて、眺めるだけでも楽しい。
自分のZINEが置かれているのを目に焼き付けようと探していたら、ほどなくして発見。
友人のZINEと仲良く並べられている。

えっっっ。すごくないですか。
出店者数約90組という中で、知っている人の隣に並べられる確率よ。
当然主催者の方に根回しなどしていないので、完全なる偶然である。
すごい。すごすぎる。
写真撮りたい。友人に自慢したい。
何の自慢かわからないけど自慢したい。
けれど、勝手に写真を撮るのはきっとよくない。
スタッフの人に一声掛ければいいのはわかっていても、勇気が出ない。
名前が知れてるわけでもなくオーラも何もないただの一般人が「売り場の写真撮らせてください」と言っても怪訝な顔をされないだろうか。
被害妄想この上ない。
1人悶々としていると、近くでスタッフと思しき人が、まさに会場の写真撮影をしているところだった。
チャンス!今声掛けずしていつ声掛ける!
と心の中で喝を入れてみたが、やはり勇気が出なかった。
写真撮って友人に送りたかった。

自分なんて…という引け目があるのがいけないに違いない。心置きなくイベント風景の写真撮影ができるようになるためには、権力を手に入れねば。
来年までには今より力を持てるよう頑張ろうと思う。