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【ボン埼玉】さいたま市大宮盆栽美術館

さいたま市にある美術館は埼玉県立近代美術館だけではない。
なんと盆栽の町、盆栽村まで擁する大宮には盆栽美術館なるものがある、と福島に住む美大時代からの友人に教えてもらい、彼女の希望もあって私と次男の計3名で行ってきた。


中庭の様な作り。中庭は撮影OK。展示室内はNG



いきなり盆栽をどーん!と展示するわけではなく、盆栽の見方や専門用語、ここ注目!というイントロダクションのコーナーがある。
様式なども一通りデモンストレーションしてくれる。

盆栽用語で一つ覚えたのが「シャリ」である。
一瞬、盆栽の土の部分、良く苔の生えているあの部分を言うのかな?お寿司のシャリみたいに!と思ったら違った。
一つの盆栽の中で生きている幹や枝と枯れている幹と枝がある。枯れている幹や枝をシャリと呼び、枯れているけれどそれがまた味わい深いというか、盆栽の魅力なんだそうだ。侘び寂びの世界に通じるものががある。
枯れてなお良し。

まぁ、そんな蘊蓄を知らなくても、圧倒されたり面白く見えたり。彫刻や陶芸の鑑賞に似ている。360度から楽しめる部分も含めて。


わかりやすく、美しい桜
ザ・盆栽
という感じ



今回は「特別展 煎茶と盆栽~「盆栽」の夜明け」も開催していた。
盆栽の夜明け…夜明けの盆栽ではなく?と全く未知の世界に放り込まれて、盆栽、不遇の時代なんてあったのかしら?なんて思っていたらこちらも全く違った。

江戸時代は外で愛でていた盆栽がなぜ、どうやって家の中へ上がり込んで来たのか?という経緯が文章や浮世絵の資料を用いて興味深く解説されていた。河鍋暁斎の絵もあって思わず「オッ!」と。
各章のタイトルが「盆栽、家にあがる」とかだからなんかちょっとおかしかったけども。おかげで盆栽が、少し身近に感じた。

なぜ人は木々の枝ぶりに惹かれるのだろう。
苔を見て「良いねぇ」と思うのだろう。
不思議な世界はまだまだたくさんある。


因みに、出かける前に次男へ盆栽を知っているか?と聞いたところ「のび太がよく空き地からボール飛ばしちゃって割るやつ」と回答を得た。カミナリさんちのアレね。うん、そう、それ盆栽だね。

余談。

実は盆栽美術館は第2目的で、第1の目的は貨物列車の展示が行われていた大宮の鉄道博物館だったのだ。
子育ての一歩先輩である友人はすっかり鉄オタになっていた。
わかる。
我が家の息子達もめくるめく鉄道の日々を過ごし、そこから色んな支線へ分かれて現在地(長男・歴史好き、次男・鳥好き)に至っている。
趣味趣向の始発駅は鉄道なのだ。彼らの心のふるさとかもしれない。

MAXときーー!
貨物弁当をお昼ごはんに。



という訳で、お互い子供達は鉄道から卒業したのに親の方が未だにハマってたりという。
あ、でも彼女の高校生の長男くんはNゲージへ突入していったから、共通の趣味として親子でまだ楽しめるらしい。そういうのも良いな。

種類を覚える、グッズを集める、実際に乗る、見る、歴史を知る。
鉄道活動には趣味といわれるものの主要な「こだわり」を全部カバーできる魅力があるのだろう。

ツウフウのツ!


友人と次男とは赤ん坊の時に会ったきりだったので、意思疎通できる年齢、同じ趣味の話を楽しめることに「友達が2倍になったみたいでお得だわ!」と言っていて笑ってしまった。
本当にユニークな考え方をする人だ。

よく福島へ遊びに行くとドライブに連れていってくれた。
三春の滝桜も大内宿も五色沼も連れて行ってもらった。
熊川の河口へも行って、「鮭がいる!」と大はしゃぎした海岸は数年後立ち入り禁止区域になった。

育児が怒涛の忙しさだった時はなかなか会うことも叶わなかったが、お互い少しずつまた時間が合う時にパッと会えるとよいな。

今回も連絡もらったの、3日前だった。
大人の所業とは思えぬ。
だが、それが面白く楽しい。

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