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2023年、ポラロイド個人史

今日は個人的な話をします。

2022年末に、「これしかない」という思いつきでポラロイドカメラを購入しました。

経験上、考え抜いての「これしかない」よりも思いつきの「これしかない」のほうが本当に「これしかない」と言える場合が多かったので検討してみることにしたのです。

なので、「本当にこれしかないのか」ではなく、「これは本当に思いつきなのか」ということについてよく自問しました。

合理性をちゃんと逸脱しているかどうかを問うてみたわけです。

僕の理性は「ちゃんと合理性を逸脱している」と判断しました。

本革とプラスチックの組み合わせのソレはピントを合わせてシャッターボタンを押すだけのカメラで、その融通のきかなさに手こずりながらもどんどん撮影にのめり込んでいきました。

年が明けて、冬の寒さに参っていた僕はまず、家で花の撮影にいそしみました。

日常的に花を買い続けたのは人生で初めてのことでした。店に通いつめました。

花を、満開手前から枯れていくまで何本も見送りました。それぞれいろんな枯れかたがあることを知りました。

気がつけばあれから11ヶ月、手元には撮り溜めた200枚ほどのポラロイド写真があります。

写真展「hannah」ではこの1年撮影してきたポラロイド作品を展示します。冬から春にかけての花のカラー作品が今回の軸になります。

ポラロイドならではの淡さと、ゆらぎの大きな安定しない画質を楽しんでいただければと思っています。

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