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毎月ゾンビになる話

私は毎月、一週間程度ゾンビになる。
女性たちによって“アレ”の言い方は様々だ。

「女の子の日」「ケチャップDAY」「あの日」
色んな例えがある中、私はアレがやってくるとゾンビのような姿になってしまうのでゾンビと呼んでいる。

そもそも生理とは

ホルモンの働きによって、妊娠に備えて成熟した子宮内膜が、剥がれ落ちて体外に血として排出されること。
つまり「生理がある」ということは、「受精し妊娠したときに赤ちゃんが宿る準備ができている状態」ということです。


女性によって周期に変動があるものの、基本的には月に一度、一週間近く股間から出血が続くというものだ。

そんなに出血が続いたら、すごぶる元気が出る訳ないと、生理のない男性でも想像はつくだろう。

これを読んでいる男性の中には、パートナーや周りの女性から、生理痛がツラいと聞いたことがある人もいるはずだ。

ちなみに私は月経困難症と診断されており、日常生活に支障をきたすほど、とにかく生理痛が酷い。というか仕事に行けないレベル。

生理が始まる2週間前頃に数日間だけ妊娠しやすい時期になるのだ、この時期からとても子宮が痛くなり、酷い時は寝込むレベル。

耐え忍んでいる様子

それだけじゃなく、とにかく眠くて、気絶するんじゃないかと思うぐらい。
仕事中もなんとか意識を保つようにしているが、気を抜けば首がカクカクするレベル。

なんとか2週間過ごしたと思えば、ようやく痛みのフェス(生理)が始まりだす。

嘔吐、頭痛、腹痛、腰痛で真っ直ぐ立てない。
なんとかベッドから出ても腰を曲げてヨタヨタとしか歩くことなできない。

薬を飲んでも痛みが全部引くわけではなく、こんな調子が4日間続く。

どこかしらに異常があってこんなにも生理痛が酷いのかと心配になり、半年に一度産婦人科で検査してもらうがどこも異常なし。

「綺麗な子宮ですよ」と空っぽのエコー写真をくれるので捨てるのももったいないし、財布に入れていたら会社で落としてしまい、男性社員に「誰にも言わないでおくから…」と拾われたことがある。

空のエコー写真持ち歩くのダメ、ぜったい。

ゾンビへの配慮

生理について書くにあたり、きゃべつ太郎氏にゾンビの私について聞いてみた。

私「生理の時に私に気遣うことある?」
キ「うーん…何もないよ(もじもじ)」
私「嘘つけ。せっかくの機会だから教えてよ」
キ「生理前からロマちゃんは気が立ってるから僕は息を潜めて生活しているよ」

えええええええええええええ

生理前から確かにイライラする。
きゃべつ太郎氏の言動にイライラするとかではなく、起きて呼吸するだけでも沸々とイライラしているのだ。

ホルモンバランスのせいだから、生理のせいだからと、自分のせいではないことにして、好きでいてくれるきゃべつ太郎氏に無自覚に甘えていたのであった。

ごめんね、きゃべつ太郎

ゾンビになって寝込んでいる私に
毎月きゃべつ太郎氏はマッサージしてくれたり
「弱っているロマちゃんも可愛いよ」と言ってくれる、こんな優しい男に対して気を遣わせていたなんて…。

生理前からの態度、改めて反省します。

ゾンビからの締めのお言葉

昔同棲してた人に生理痛で寝込んでると
「いつまでダラダラ寝てんの?生理痛ってそんな痛いわけ?」と怒られたことがある。

好きな人だから理解してくれると勝手に期待していたがそんなことなかった。
ダラダラ寝てるように思われたのはただ悲しかった。

他にも機嫌が悪い女性に対し「生理かよ」と茶化すノリもとても不快だ。
令和5年だよ??絶滅してると願いたい…。

同じ女性でも生理痛は人それぞれだし、生理痛がない人だっている。
個人差があるものだから、無痛に越したことはないと思うけど、毎月しんどいと感じている女性は私だけではないはず。

生理痛が分からない全ての人に「こんなに生理痛って大変なんです」って説きたいわけではなく、
少しの理解で誰かへの配慮に繋がれると優しい世界になるのにな〜っつて。

おわり

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