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同棲の話

付き合った当初

マッチングアプリで出会ったきゃべつ太郎氏とは現在同棲をしている。
ちょうど一年前から同棲し始めた。

今日はそんな同棲に関するエピソードを紹介しようと思う。

きゃべつ太郎氏との出会いについてまだ読んでない人がいれば、以下ご一読ください。

私たちは二人とも東京都内で一人暮らしをしていた。

きゃべつ太郎氏は当時中野区に、私は大田区に住んでいた。
距離で言えば23㎞程度だが、電車で行き来すると1時間はかかり地味に遠く感じていた。

ちなみにこの23㎞は沖縄で言うと新都心公園から沖縄市までの距離間ぐらいだ。

我々は土日休みという共通点があったので、休みの日になれば代わりばんこで互いの家にお泊まりをしていた。

これ寝てるんだぜ…嘘みたいな寝方だろ?

付き合って1ヶ月経つ頃にはきゃべつ太郎氏から『同棲したいなぁ』と言われていたのだが、その時は丁寧にお断りをしていた。

付き合ってまだ日にちが浅いのはもちろんだが、
きゃべつ太郎氏は同棲経験が一度もない。

私はというと過去に二人の男性と同棲し、失敗したことがあった。

幸せになることが怖い

それでもきゃべつ太郎氏はめげなかった。
お付き合いして2ヶ月経たないうちに2回目の同棲の申し出をしてきた。

きゃべつ太郎氏は今まで出会ってきたオトコの中で誰よりも優しく、私のことを大切に大切にしてくれていた。

付き合いが浅くても、この人と一緒にいれば傷つけられることなく、楽しく幸せに過ごせると彼の人柄で分かってはいた。

しかし、過去の同棲経験で上手くいかなかった体験がどうしても蘇ってしまう…。

いい人とせっかく出会えたのに、同棲のせいで別れるきっかけを作ることになるぐらいなら、
いい距離感で上手く付き合ったほうがいいのではないか…。
悩んだ末、2回目もお断りすることにした。

本当は楽しく幸せに過ごしたい…。

心の底では願っているはずなのに、上手くいかなかったらどうしよう、どうせいつか私に飽きることがくるのではないか、いつも弱気なことばかり考えて、幸せになるのが怖かった。

一緒に住むことになったきっかけ

同棲の提案を2回断ったあと、しばらく同棲に関する話題はでなかった。

いつも通り、週に一度デートしてお互いの家に行き来する生活。その生活はとても穏やかで、日々を頑張る糧になっていた。

彼は私の家に泊まりにくると、使ってる日用品などを覚えてくれて、泊まりに行くと私が日頃愛用している物たちが買い揃えて置いてあった。

毎月生理痛が酷くて日常生活が送れなくなる月経困難症を患っているのだが、そんな私を見かねて生理前には『血を補いなさい』と焼肉屋さんに連れて行ってくれたりもした。

この写真見てると焼肉が食べたくなってきた

私が突然外で踊って驚かせても、動物園でゾウのペニスに興味津々で興奮しても、彼はいつも笑って喜んでくれた。

何年も一緒に過ごしているわけではないが、彼は優しくて誠実なオトコということは会うたびに実感した。

次にもし同棲したいと言ってくれたら…
3回目の正直で今度こそYESと伝えよう。
そう心に決めた矢先、『同棲したい』と言ってくれたので、我々は晴れて一緒に住むことになったのだった。

実際住んでみて

きゃべつ太郎氏は洗濯物と洗い物に独自の美学があるらしく、私がやると『ロマちゃん芸術点が低いよ』と何故か美術的に注意をされる。

寝る時なんか私は寝相が酷い方だが、彼は寝相すらも芸術点が高い。

祈るように寝ているきゃべつ太郎氏

観葉植物を育て始めると、毎日のように植物を触ってはよく分からないコミュニケーションをとっている。

声が聞こえるらしい

夜中寝ていると突然きゃべつ太郎氏が
『あぁああぁぁあ!!!!』と叫び、びっくりして飛び起きたら私にきんたま取られる夢をみていたこともあった。

こんな訳のわからない出来事が同棲して一年経った今でも毎日のようにあり、穏やかというより涙流して笑いの絶えない日々となっている。

同棲を断った当時の私に言いたい。
幸せになるのって怖くないよ。
あんたが見つけたオトコ、最高に物好きで世界一いいオトコだよと。

おわり








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