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暴露や戦争報道があふれる今こそ「鈍感力」が必要なのではないだろうか

ゴシップを知ることはプラスにならない

今年2月頃からガーシーこと東谷義和のYouTubeチャンネルが大きな話題になっている。
基本的には関係があった有名人の交友関係などを紹介する内容で、文春砲を超える内容もあるそうだ。
確かに芸能人の私生活や裏側は興味深いところではあるが、ファンが知る必要があるかどうかについては賛否が分かれる。

文春やガーシーに限らずゴシップ系メディアは今も昔も人気で、紙媒体やウェブメディアを中心に氾濫しているが、これは日本人に限ったことではない。アメリカやイギリスはある意味でゴシップ関係の先進国とも言えるもので、数多くの有名人や著名人が耐えきれず命を絶った歴史もある。

そもそも、社会的意義がある内容(犯罪や公共に悪影響を与えるもの)は少なく、ほとんどが交際や浮気・不倫など下半身のネタが多い。
第三者からすれば「話のタネ」として楽しめるだろうが、対象のファンからすると知らない方が良いという部類になるだろう。
もっとも、良いところも悪いところも含めて応援したいという人も居るかもしれないが、真相が分からないものまで背負って苦しむことはない。

芸能人やアイドルを推すことは人生ではなく娯楽なので、より楽しめる環境を自分で整えることが重要だ。
もちろん「恋人がいるアイドルなんて応援したくない!」という気持ちは分かるが、要は(バレているかバレていないか)の問題なので、異性の存在が耐えられないのであれば芸能人を推すことは辞めた方が良いし、知りたくないのであれば見る場所を気を付けるべきだろう。

悲惨な情報があふれる今こそ「鈍感力」が必要

この言葉は良い意味でも悪い意味でも使われるが、情報が氾濫する今の時代だと馬鹿にされた意味合いが強いかもしれない。
周囲との会話に付いていけないと「アンテナが低い・遅れている」と言われるかもしれないが、くだらないゴシップをたくさん収集しているアンテナはたいそうなものでは無いだろう。

情報の取捨は自分自身のメンタルにとっても大事なことなので、気持ちが塞がっている時にネガティブな情報を積極的に取り入れることにメリットは無いだろう。
この話はゴシップだけでなく身の回りの話についても該当するし、もっと言えば震災や津波、ウクライナ戦争の報道にも当てはまる。
困っている人に心を寄せる気持ちは大事だが、毎日朝から晩まで付き合う必要はあるのだろうか?当事者の人はそれを望んでいるのだろうか?

このような書き方をすれば冷酷な人間と思われるかもしれないが、自分の生活や人生を楽しむことと災難に遭っている人を思いやることは両立する。
短期的なものであれば集中するのも良いだろう。ただ、それほど大変な災難は立ち直るまで長い時間が必要なので、サポートする側も適度な距離間で無理なく付き合える継続性が求められる。
いずれにしても、情報過多な現代社会を上手く、快適に生き抜く力を養うことは極めて大事と言えるだろう。

(敬称略)


まずは御礼を。拙文を読んで頂き、ありがとうございます。 サポートに関しては無理をなさらず、御自身のコップからあふれそうになった分があれば枯れ木に撒いて下さい。