福島第一原発の汚染伐採木について

2月22日、東京電力福島第一原発の増設雑固体廃棄物焼却建屋5階の廃棄物貯留ピットの火災報知器が動作し、監視カメ ラで現場付近を確認したところ、現場火元なしを確認していましたが、その後、水蒸気により現場確認ができなくなった ため、同日午前5時58分に消防へ通報しています。」

https://www.tepco.co.jp/decommission/information/newsrelease/reference/pdf/2024/1h/rf_20240226_3.pdf

と東京電力は公表した。この貯留ピットには3.11事故で放射能を浴びた敷地内の樹木を2012年から伐採し,,積み置きしていたものを機械で細分化(チップ)したものを貯留したあとに焼却炉で減容化し、貯蔵庫に保管する計画を行っていた。
この「増設雑固体廃棄物焼却建屋」は位置的には「まさのあつこ」さんもノートに書いておられるので参考にさせていただいた。

東京電力は定例会見において「まさの」さんが書かれているように『廃棄物クレーンで移動する際に、水蒸気が発生することがあるが、室内で発生したことはなかった」と言ったり、「微生物がいて、発酵するので、発熱したかも」と言ったり、』としているが、そもそも、3,11の事故において放射性物質を撒き散らしたごくわずかなところにある、そのような林であるところから、想像は容易にできるが、チェルノブイリ原発の周辺の「赤い森」呼ばれる森の樹木が放射性物質の寄与によって赤くなった。

このような現象は福島県内でも見られたと報告を受けた事が過去にあった。そして火災である。これは2016年にも双葉町で発生している。また、上記のチェルノブイリ原発の周辺では人工的に火災を起こし放射性物質を含んだ灰の核種がヨーロッパ各地に飛散したと推定されている。
 さて、増設雑固体廃棄物焼却建屋の火災報知器が鳴った件だが、微生物により、発熱したという東電広報の発言はおかしいと思う。伐採木をチップ化しても放射性物質の総量は変わらないからだ、ましてや焼却すれば濃縮するだろう。消滅するわけではないのだ。そして、チップ化した放射性物質を含んだ木もある意味において、燃料プールにある、使用済み核燃料と同様な原理で発熱する。すなわち、廃棄物貯留ピットに滞留していた水蒸気というのはもともと発熱して発生したというのが正しいと考えられる。それが良くわかるのが、東電が公表している2月26日時点での写真だ。

 赤く色が付き、ガラスが曇っているのは水を大量に(合計注水量:約1,200m3)注水しても発熱している証拠と見受けられます。上に述べたように燃料プールと同様になっているとも考えられるわけです。
 さて、今日は木曜日で東京電力の定例記者会見があり、どのような質問と東電からの応えが聞けるかに注目してみましょう。







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?