たらこスパゲティですが、海苔を乗せ過ぎです。

〜 カッピー家の本棚 6冊目 〜

このコーナーは万人にはあまりオススメ出来ませんが、私の大好きな本を紹介していきます。

最近の本はありません、今では年に1冊くらいしか本を買わないのでせいぜい20年前までです。
本なので小説だけとは限りません、画集や漫画などもあるでしょう。

さて第6回目の本はこちら。

清水義範の短編集「永遠のジャック&ベティ」です。

この清水義範もですね、かなり私の作風に影響を与えた1人なんですよ。

変な小説を書く事で有名な作家さんで、司馬遼太郎の文体を使って猿蟹合戦を書くとか斬新な作品が多いです。

さて、表題作に出演するジャックとベティは中学の英語教科書に登場する主要キャラクターで、教科書に掲載されたのち50歳で再会するという設定のお話です。

主に2人の会話で話が進むのですが、この会話ってのがですね、まんま教科書の口調なんですよ。

例の「あれは鳥ですか？」「はい、あれは鳥で空を飛びます」みたいな、普通は絶対にそんな会話なんかしないだろという感じで話が展開していきます。

しかしですね、二人とも中年になっているので境遇なんかも中年なんです。

「あなたのお父さんは元気ですか？」

「いいえ、彼は死にました」

とか、話が悲惨な方向へ行ったりするので余計に笑えます。

この清水義範という作家はパロディ小説で有名ですが、この短編集もパロディや誤変換を題材にしたものもあったりバラエティに富んでいます。

他にも「インパクトの瞬間、ヘッドは回転する」などの何か凄そうなCM謎フレーズを真面目に考察している話があったりハラワタが捩れました。

あ、ちなみに相棒右京さんの口調でクックパッドにレシピを書くという馬鹿アイデアは完全に清水義範のパクリです。

だって、やってみたかったんだもん！