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初めて文章の仕事に携わった話

文章を書くのが好きでした。
高校の頃の夢は「あかほりさとるみてえな作家になりてえ」でした。
子供の頃から本を読むのが好きで、物語を作るのが好きで。
TRPGの存在を知った頃から加速度的に文章の趣味にのめり込みました。
ですが、そうは言っても飽きやすい気質。すぐに他の趣味に移りました。

かにぱんと言う友人がいます。2ちゃんねるで知り合いました。
同じニコニコ動画で動画配信者としても、一緒に遊んでいました。
かにぱんは今でも精力的に配信者として活動していますし、
時々話したり遊んだりしていますけども。

かにぱんと遊んでいた当時は歌ってみたにとどまらず、
変な動画を作っていました。教育番組風のイカれた動画も作ったなあ。
その変な動画の中には、ボイスドラマもありました。

発端は俺が「昔小説書いたりしてた事があったんだよ」などと、ぽろりとこぼした事でした。
そんなら台本書いてよと無茶振りを受け、マジかしょうがねえなと驚きつつも書きました。
当時同じくつるんでいたいさじも巻き込んだりして、結構長編で超変なボイスドラマになりました。
別作品ですが、ニコニコ動画アワードにノミネートされた作品もありました。
ラジオタグとしてノミネートされたもののアワード受賞どころか触れられる予定も無かったであろうに、あまりにも異色だった為か視聴者が過剰に反応してしまい
司会進行役から「ラジオは無いから!」と言う言葉を引き出したのは唯一残せた傷跡でしょう。
あの後何年かアワードやらんかったもんな。これぞヴォーパル魂ですわ。

話が逸れました。
そうやってアホな物を書いて遊んでいたある日、メールが届きました。
差出人はNTTソルマーレ株式会社。いや待ってそれってアレかコミックシーモアのところだよな???
どうやら、新規事業として声劇なる物を手軽に行える「ボイコネ」と言うアプリを開発するので、ローンチ用の脚本を制作して欲しいとの事でした。
かにぱんも公式キャストとして活動する事が決まっていたので、もしかしたらその絡みもあったのかもしれません。
でなきゃ仮面舞踏会から仮面部倒壊が出てきて、実際仮面部が倒壊するボイスドラマを作るような奇人に声なんざ掛けませんて。

ラジオドラマはよく聞きましたし、ボイスドラマも作った事があります。
しかし、「声劇」と言う物は寡聞にして知りませんでした。
どうやらこえ部と言うサービスから派生した界隈らしく、俺とは全く関わりの無いクラスタでした。そら知らんはずだわ。

担当さんからは「公式ライターは声劇界隈を代表するような錚々たる顔ぶれを取り揃えているんですよー」と説明されたけど、俺声劇知らんしなぁ……と言う心境でした。
少なくとも俺はかなりのアウェーで、他の面子にかなりのリードを譲っている状態で、作ったところで俺の台本が使われるかはかなり怪しいのではなかろうかと予感していました。
しかし制作自体はトントン拍子に進みました。声劇と言えどもやる事はボイスドラマとほぼ同じでした。
そうして俺の持ち分のタスクを終え、せっかく関わったんだしとサービス開始後も仕事とは無関係の台本を投げ込み、俺自身も演者として遊んでみたりしてました。

リニューアル後のローンチ用脚本も依頼されて作ったんですが……ま、ここは別にいいか。いろいろ大変でしたからね、あの頃。
しかしBALDR FORCEのシナリオ書いた人と同じ運営名義の括りで自分の作品が並んだってのはちょっと自慢出来る事かなーと思っています。
しかし依頼されて書いた脚本よりも遊びで書いた方が好評だったのが若干心残りではあります。もーちょいうまくやれたよなーって思います。

俺が初めて文章の仕事に携わった話でした。
なんかそういうタグがあるようなので、思い出しながら書きました。

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