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ハイブリッド・サムライ・サラリーマン

コウモリは、鳥類?哺乳類?
イルカは、魚類?哺乳類?
カメレオンの皮膚は、本当は何色?

こんなクイズや童話のごとくに、若かりし頃のGenZeeは、サラリーマンである自身の社歴や職歴を省みて、自分は一体何者か? この先大丈夫か?と自問してしていました。

というのも、社歴は、

①国内A社新卒入社→②国内B社転職→③C社出向→④外資D社転職→資本構成変わって⑤外資E社となる→⑥国内F社に買収される→⑦G社出向→⑧外資H社転職→⑨外資I社転職→⑩国内J社転職(現)

・・と、まぁよく変わりました。

自分の意思だったり、突然に株主の都合でそうなってたり。侍ならば、戦の度に、仕える藩が変わる、殿が変わる、守る城が変わる、みたいな。

そして、その転職の都度、また同一の会社内でも、激動の業界ゆえに、職種も様々に変化しました。

プログラマ、事業立ち上げ何でも屋、営業系全般、ネットワーク屋、情シス屋、コンテンツ屋、宣伝屋、ビジネス開発、経営戦略、投資責任者、等々。

と、数え切れないくらいに変わったものです。

これもまた、自分の意思だったり、お上の声(上司の決定)だったり。侍ならば、陸上戦か水上戦か。刀の使い手か、槍の使い手か、はたまた鉄砲部隊か。いや、武術の達人か、といったところか。

世の中は理不尽だ、自分は不運だ、と嘆いたこともあります。

地道な努力で、道は開ける

・・・が、目の前の仕事に集中し、地道にコツコツと取り組んでいるうちに、状況が好転したり、たまに営業成績を上げたり、時には社長賞をいただいたりしました。

どうしても耐えられない、と弱気になって転職を試みた時は、何度も落ちたのに、偶然のきっかけで転職がスムーズに行ったり、力まず受けた面接で、すんなりと難関企業に転職できたりもしました。そしてまた地道に与えられた仕事、責任に取り組みました。

サラリーマン生活が16年経ったある時期、上の歴史の⑧に転職したあたりに、”あ、これが自分の理想の仕事だ”、と思える職種、役割が見えてきました。

GenZeeの場合は、”ビジネス開発”という複合的な専門職の任務を通じて、日本と世界を繋ぐ役割を担う ”ハイブリッド・サムライ” となることです。(サムライの語源は、またいつか)

そして、キャリア後半の15年は、転職3回、紆余曲折ありながらも、サラリーマンとしては高額、かつ安定した報酬をいただいてきました。何よりも、やり甲斐を感じながら取り組ませて頂いてきました。

転職はネガティブではない。ステップアップの重要なきっかけ。

ただ、ことさら転職を勧めよう、というつもりはありません。その動機、狙い、そして転職した後の取り組み姿勢次第で、大きな飛躍のきっかけにもなれば、後悔するだけの下り坂転職にもなります。

職種の転向も同じ。どんな仕事も、向上心を持って、熱心に取り組んでいれば、その面白味・醍醐味が見えてきます。その充実感は、できる面接官にはすぐに伝わります。が、その逆の場合、通常は、あまりに職種が変わっていると、職務経歴書を見て、飽きっぽい奴だな、という思われる可能性が大きいです。

企業の平均寿命30年説、というのがあります。ましてや変化の激しい業界では、企業の平均存続期間は10年もない言われます。であるならば、就職した会社の寿命よりも、サラリーマン、会社員の人生の方が長いじゃないか、なんてことは多々あります。本人が意図せずとも、会社が無くなり転職を余儀なくされるケースだってあるのだから、望もうと望むまいと、会社員人生において、職場や業界は変わる可能性の方が、高いのです。

GenZeeの場合、A〜Jの会社10社の中で、今でも社名そのままに残っているのは、実は現在と前職の2社しかありません。なんと、20%。いつ激動の大波、大渦の中で、その船と共に溺れていたかもしれません。ある頃から、GenZeeは思いました。キャリアアップにつながるのならば、自ら海に飛び込み、次の船に乗り移ろう、と。

そして今は思えるのです。自分は幸せな方かも、運が良い方かも、と。

カメレオンのように

ただ、その運だけでも無いかもしれない。大事なのは、常に勤勉を怠らず、時代の流れを読み、それに応じた備えをし、ここぞという時には勇気をもって、臨機応変に自分自身も変化させることです。

そう、カメレオンのように。

サラリーマン30年、最初の10年で、慣れない環境揉まれて苦しみ、次の10年で、徐々に世渡り波乗りのコツが見えてきて、この10年、実務=実戦をひたすら重ねて技を磨いてきました。そして、そのコツは、きっと、他の業界の、他の職種のサムライ達にも、通じるものがある。GenZeeはそう思うのです。

そんな処世術を、足軽編、侍編、英語編、出世編、武将編、という形式で、ランダムに綴ってみる予定です。

以上、『実戦!キャリアアップ ノート』、まだ序章。

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