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学期末に想うこと。

1月から3月にかけての学期が無事に終わった。
本当に無事であったのかと云うと、もちろん、そんなはずはないのだが、授業を受けに来てくださる方々と大きな揉めごとを起こしたとか、学期中に大病をして授業に穴を開けたとか、命からがら逃げるような学期の終え方ではなかったのは確かである。

毎回、感じることだが、僕が仕事で出会う人々は、実に幅が広い。
それは、職歴におけるキャリアが多彩で、普通一般の人々とは異なる働きを方をしている人々を想像されるかもしれない。しかし、僕の場合は職業上のキャリアや知名度の幅広さではなく、暮らしの背景や成長の環境、プロセスに視線が向く。そしてそこには、なんだか楽しそうであったり、心地よさそうであったり、適度な足どりで歩いている人々が目に入る。

そのような人たちが、一つの目標へ向かって一つの教室に集合し、異国の人々に日本の言葉を教えるという勉強をしているわけだ。そしてその中から、それまでの暮らしにはなかった新しい発見をし、新しい自分に出会う。もしくは、気づいていない一面を持っていた自分に出会うのである。その過程に立ち会えることの喜び、面白さが、僕には何より有り難い。ちなみに、「面白い」という言葉を僕は頻繁に話す時も書く時も使うが、当然のことながら、ここには滑稽とか愉快という意味はない。「それ、知らなかった。で、その後はどうなるの?」という気分で、話の展開を待つ気分を大切にしたい。人と話は招くものだ。

現在、既に終了した今学期の仕事の片づけと、次の学期へ向けての準備にとりかかっているところである。今日も午後になってから天気が良くなっている。"Here,comes the sun"という感じだ。まさしく。


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