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『熱中症予防のための水分補給』

水分補給については各選手に任せずに、チームでそれを意識できる環境を作ることが大切です。

■水分補給が適切に行われているか

体内の水分は2%失われると危険信号になります。
水分摂取が適切に行えているのか。
選手に対する客観的な評価方法として、
なるべく薄着の状態で、練習の前と後の体重を計測する方法があります。
もし、そこで2%以上体重が減っていた選手がいた場合、
次回から積極的に水分を摂るように促しましょう!

■スポーツドリンクの利用

スポーツドリンクを用意するチームもあると思います。
注意していただきたいのが、甘さを軽減させる目的で正規より2倍に薄めるというケース。これは含まれているミネラルも2倍に薄くなります。

また、吸収の良い糖質とミネラルのバランスで製造されている物が、薄めることによって吸収が悪くなる場合があります。
熱中症予防の観点からも、基本的には奨励された配分で作り、完成されている商品はそのまま使用しましょう。

また、スポーツドリンクにはゼロカロリーなど、
太りすぎ防止や健康を意識した商品があります。
これらの健康志向が強く謳われているスポーツドリンクについては、
エネルギーが多く消費される部活動など、激しいスポーツシーンには適しません。
逆に夏場の生活活動の中で喉が渇いた程度であったり、
軽い運動で汗をかいた時などには良いと思います。
運動中は糖質の摂取もとても重要です。
適材適所を意識してスポーツ現場に活用していきましょう。

■追いミネラル補給

最近では塩分を摂取する目的で、
嚙み砕いて食べるタブレットも現場で活用されています。
ただし、「ナトリウム」や「クエン酸」のみを主成分とするタブレットでは、汗で失われた様々な種類のミネラル(カリウム、カルシウム、マグネシウム等)をカバーするのは難しいです。

また、私がおすすめのミネラル補給手段として“天然の塩”があります。
容易に手に入りやすく、ナトリウムだけでなくカリウム、マグネシウム、カルシウムなど汗の成分に近い豊富なミネラルが含まれています。
スポーツ時に天然塩を少量だけ直接摂取したり、チームオリジナルのスポーツドリンクを作成する時に加えても良いですよ!

⇒次回(7/28)『熱中症予防 個人とチームでの対策』について

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