私は結婚文化について調べたわけでも詳しいわけでもないが、最近はオンラインで出会うことが主流になっているみたいだ。私はオンラインで出会うことに躊躇する人間だし、それが主流になることには色々と思うことがある。

マッチングのアルゴリズムは人間が作り出したものであり、人生に人の手が加わること。
私は比較的古い考えの持ち主なので、運命の出会いや結婚という人生の出来事はなるべく自然の成り行きに任せたい派。なので、こういった出来事にどんな形であれ人の手で作られた機械的なシステムに運命を操作されたくない。

恋愛だからこそ非合理がいい。
趣味が合ったり、価値観が合ったりすることは付き合う上で重要かもしれない。しかし、そういう点で合わない人とお付き合いをして結局別れたとしても色々な学びや気づきは得られる。今まで自分がいた世界線を超えて、新しい世界を経験したり、今まで感じたことのない感情を抱いたり。違う価値観の人と付き合うことは新しい自分を発見することができる。付き合うまでのプロセスも付き合うことを目的に会わないからこそ、どうなるかわからないドキドキ感がある。世の中合理的なものを求めるが、非合理だからこそ味わえる楽しさがある、恋愛は非合理でいいのではないか。

昔は今よりもお見合いで結婚 "させられる"こともあって、自由恋愛は贅沢だった時代もあった。だが、今はその自由をはきちがえているのではないかと思う。私たちは本当に自由なのか？機械の発達は私たちを本当に自由にしているのか？その答えは人それぞれだろう。