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子育てにも興味はあったけど、今の社会には安心して委ねられなかった。

数年前から結婚や子供についてどう考えているのか問われることがちょこちょこ出てきました。

私も人並みに育ち、暮らしてきた人間なので、もちろん結婚や子供を持つことについて全く興味がなかったわけでもないし、真剣に向き合ったこともありました。

ただ実際に現在それを行っていないし、また当分行わないと思います。理由はいくつかありますが大きくはタイトルの通りです。

私は日本社会の中でもある程度幸せな環境で育ててもらってきたと思います。家庭、学校、友人・・・全て恵まれていたように感じますし、もちろん辛いこと、キツイことも多々ありましたが、許容範囲と言えると思います。

そんな私でも日本社会で生きることは結構きつかったですし、これからの未来はもっと厳しい状況に置かれると思っています。

子供のことで言えばいじめ問題を筆頭に、現行の学校教育に子供を預け、多くの経験をしてきたとしても、それを家庭内のサポートだけで補えると思えませんでした。

また変化の速度が以上に早まるこれからの時代に適応できるだけの力を身に着けさせてあげられるイメージも持てませんでした。何せ自分自身ですら生き残れるか分かりませんでしたから。

また結婚をしたとしても、互いのの状況も常に変化していく中で、パートナーと支え合いながら関係を作り続けられる自信もありませんでした。恋人として関係性を築いていくだけでも簡単ではないなかで、金銭を含め、人生のほとんどを共にするとなるととても難しいように感じました。

そしてそんな環境で子供を育てることは更に酷なことだと感じました。

総じて言えば、これからの時代は人類が経験したことのないほどの速度と質で社会が変化し続け、いつ誰がどこでどのように振り落とされるかわからない時代。

そんな時代の速度に自分が適応できるのか。更に家庭を持つとなれば自分だけ何とかすればいい問題ではありません。

学校・会社・社会保障・地域・・・など、社会全体でバックアップできる体制がない限り、荒波にもまれ、沈没寸前のタイタニック号で暮らさなければならないようななものだと感じました。

あー社会全体が変わらないと無理なのか、と。それが確か20才か21才くらいの時でした。そしてそこから、こんな社会を次の世代の人達に渡すわけにはいかないなー、と思うようになりました。

私の世代はゆとり世代という名称で色々叩かれた世代でもあります。やる気がない、考える力がない、使い物にならない。そんなことを言われ続けて意識ではなんとも思ってなかったですが、無意識には色々傷ついていたように思います。

それも大きくあると思います。次の世代の人達にはこんな思いはさせたくない、と。

そこから私は、なんで社会がこんな状態になってしまっているのる。本来あるべき社会とはどういったものなのか。これからの時代にあるべき社会とはどういうものなのか。といったようなことを考え始めるようになりました。

様々な本を読み、様々な人に聞き、図書館と日本では答えが見つからないように感じ、日本社会と真逆の国で過ごし、全くのゼロから社会と人間のあるべき姿について考え始めるようになりました。

今の社会は一体何が問題なのか。何を変えなければならないのか。なぜこんな状態になってしまっているのか。

そして考えても考えてもその答えが整理されない中で令和哲学者ノジェスさんと出会い、これまでの疑問が一気に整理され、自分たち世代の取り組むべきことが明確に理解できるようになりました。

現代社会はいま、私達が生きるプレートそのものがとても不安定な状態になってしまっています。時代の変化に生きる土台であるプレートが追いついていない状態にあります。そうであるならば、その生きるプレートそのものを作り変えなければなりません。

それが、スマートフォン・人工知能が登場し、大量生産・大量消費時代が終演を迎えた、この時代に生まれた我々の役割であると思っています。

より画一性を求め、金銭的・物質的な恩恵だけでは、もう我々は生きていくことができなくなってしまっています。秩序を保つことができなくなってしまっています。

一人ひとりが独立した意思決定を行い、クリエイティブを生み出し、互いの異質性を活かし合いながら協調していく。そんな全く新しい社会秩序を構築しなければ、もう私たち人類は生き残れなくなってしまっているように感じます。

そんなこれまでとは一線を画す、教育システム・経済システム・政治システムであり、社会システムを構築することこそが私たち世代の役割ではないかと思います。

そしてそんな本当に時代に適した社会を構築することができ、誰もが安心と信頼と希望を享受することが出来る社会秩序さえ構築できれば、より多くの人が家庭をもつことを、子供を持つことを、安心して考えられるのではないかと思っています。

なので私は、世界で最も若者自殺者を量産してしまう社会システムを持つ日本から、次世代の社会モデルを構築していきたいと思っていますし、逆に絶望があふれる日本だからこそ出来ることだと確信しています。

2020年から発端したパンデミックによって、いかに日本の社会システムが脆いのかが一気に露呈されました。

そんな日本社会の限界を抱きしめながら、次世代に誇れる社会システムを、この世代で一眼となって共に構築していきたいと思ってます。

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