見出し画像

相手の考えを引き出すには①

カウンセリングが普通のコミュニケーションとどう違うのか?は、切り口によって変わります(関連記事:「カウンセリングは何をしているのか」)。その中の1つをあげると、「こちらから与える」ではなく「相手から引き出す」コミュニケーションをしている点です(必ずしも毎回ではありませんが、、、)。
引き出すコミュニケーションは、カウンセリングに限らず、子育てや人材育成などにも役立つので関心がある方が多く、質問を受けることもあります。今回から、その方法を簡単に紹介したいと思います。

傾聴とは何か

相手の考えや気持ちを引き出す方法として、傾聴の重要性が度々言われます。では傾聴とは何でしょうか?
平たくいうと「相手の話をちゃんと聴く」ことです。こう書くと、「自分の話をせずに相手の言い分を聞くってことでしょ」「簡単じゃない」と思うかもしれません。しかし、実践してみると、それほど簡単ではないことに気づくと思います。

ちゃんと聴くは、ちゃんと話す

そもそも、ちゃんと聴くために聞き手がどんなに頑張っても、それは1人ではできません。ちゃんと話す話し手がいないと成立しないのです。当たり前のことですが、「ちゃんと聴く」ためには「ちゃんと話してもらう」必要があるわけです。

ちゃんと話すは、実感が伴う

では、「ちゃんと話す」とは何かというと、「話に実感がこもっている」状態です。実感のこもった話がたくさん語られると、ちゃんと話が聴けていることになります。つまり、聞き手は実感のこもった話に関心を示し、促すことで、相手から引き出すコミュニケーションになっていくのです。

子育てや人材育成、ミーティングでは、引き出すコミュニケーションがしばしば求められます。その際に、意識してみてはいかがでしょうか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?