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【ミステリー映画】スパイダー(2001)

1月にNetflixでミステリーのカテゴリーの映画を3つ観た。

あっと驚くどんでん返し系3作: 「Old Boy」(2013ハリウッド・リメイク版)、「グラス・オニオン」(2022)、「スパイダー」(2001)。

以下、なるべくネタバレ避けて感想。

「オールド・ボーイ」は、確か、もともと日本の漫画でそれを韓国の監督が映画化したのがヒットして、それをリメイクしたのがこのハリウッドのやつ。

妻殺しの嫌疑をかけられ、更に10年だったか長い年月を監視付き個室に閉じ込められていた男が突然開放されて、黒幕とゲームをするかのようにその理由を探っていくというような話。

展開にかなりワクワクさせられた。

一見の価値あり、お薦め。しかしながら、オチはうーん、こう来たか。デビット・フィンチャー監督の名作「セブン」のような驚きの結末なんだが、個人的な感想としては、ちょっと無理あり。こういうのって、驚きもあり、かつ、ある程度のリアリティというか説得力も必要だなあと思うので。

「グラス・オニオン」も、謎解きで始まる。

起業で大成功した富豪からのプレゼントが届き、その謎を解くと、ある孤島での週末に招待される。

このオープニング、わくわく。

ジェームス・ボンド俳優が頭脳派探偵役というのがあまりしっくりこなかったが、なかなかくせもの俳優が勢ぞろいで楽しめたが、こちらもエンディングのどっきりがいまひとつ。ずっと8割がたの時間を楽しめて、最後はあれれという感じ。



そして、2001年作と古いが、「スパイダー」。原題 Along came a spider 
蜘蛛もやって来た、意味深なタイトルだが、なにかの童話の一節らしい、たぶんマザーグースのような。

オープニングは、主人公のモーガン・フリーマン演ずるワシントンDC市警の刑事に引退を決意させた事件から始まる。かなりショッキング。

そして、あるハイプロファイルな誘拐事件が起こり、不思議な犯人の要求で引退していた主人公が巻き揉まれていく。なかなかいい出だし。ぐいぐい引き込まれていく。

モーガン・フリーマンはなにやらせても、存在感がある。黒人大統領やらせたらそれっぽい説得力があるし、刑務所の囚人だったり、世界的な脳の権威だったり、老女のお抱えドライバーだったり。この映画でも、犯罪者心理を熟知して犯人プロファイリングの本も出している刑事の風格ありあり。

犯人との心理戦。手に汗握る追っかけごっこ。

この映画、モーガン・フリーマン以外はみたこと無い俳優だったが、犯人とか、主人公を師と敬う女性FBI捜査官とか、娘を誘拐された上院議員とか、けっこういい演技をして盛り上げる。

そして、どんでん返し。

おおっ、そう来たか。

それは予期していなかった。参りました。意外な犯人の前半での描写とかに伏線がまったくないので、ちょっとそこに無理はあったが、まあ、それなりに納得はいく驚きの結末。やられました。

ということで、犯罪ミステリー3つ、我がポップコーン判定は、5箱が満点で、オールドボーイが3、グラス・オニオンが3、スパイダーが5ポップコーン(そんなに一人で食えないけれど)

なお、スパイダーの主人公Alex Crossは、連作ものになっているらしい。読んでみようかな。

英単語拾い物としては(たぶん犯罪用語だけど)、hoodwink されたというのが、字幕で騙されたとあったので、騙してくるフード付きパーカーをかぶった犯罪者にウインクされた連想画像とともに脳にインプットしておいた。 ■


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