『ゼロで割る』(『あなたの人生の物語』より)
テッド・チャン著

何だかよくわからない物語ですがね。

「ゼロで割る」とは？
人生の問題や困難を象徴する。数学の限界や真理の追求に関連している。

個人的な経験や感情は言葉や論理では完全に捉えることはできない。やはり、直接的な接触や対話が重要だということになろう。これは数学と人生、知識と経験、論理と感情の関係を考える上で重要な要素であり、公平な社会を構築する上での重要性を示唆している。

「感情移入の重要性とその意味」
感情移入とは、他人の心情を理解し共有する能力で、自身の経験から他人を理解するということ。感情移入は人間関係や社会発展に寄与、他者とのつながりを深め、豊かな人間関係を築くことができるのだけど、究極的には、感情移入によって、真実の対話を遠ざけてしまう。

物語の主題は何か？
神との関係性において、どうにもならないことが存在する。神との関係性については、我々は一方的に恵みを受けることになり、神との対話は、祈りによってなされるのだろう。
対人関係においても、同様にどうにもならないことが存在する。それは、相互理解(感情移入)によって解決すべきことのようにも思えるのだけど、感情移入によって、伝えるべき真実を伝えられず、相互理解が進まなくなってしまう。

客観的な真実の追求が、大事なのだと理解した。