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お狭いのがお好き?

私の見目形は人間だけれど、中身は限りなく猫に近い。ゴロゴロするのが大好きで、暇さえあれば床に転がっている。けれど、決定的に猫とは違うところがある。
狭い場所が大好きな猫に反して私は閉所恐怖症だ。
例のタイタニック見物の潜水艇なんて、想像するだけで恐ろしい。まあ、あれは金持ちの道楽だし自分には関係ないとして、身近ところでは、やはり、エレベーター。
誰か一緒に乗っていればいいけれど、一人で乗り込み、ドアが閉まる時の緊張感といったら半端ない。
逃げ場のない空間。もし、故障して動かなくなったらどうしよう。無汗症なのに脂汗をかく(気がする)。
日本のエレベーターならまだ、いい。携帯持ってるし、緊急時用のボタン(📞マークのやつ)が必ず設置されている。
恐ろしいのは海外の地方空港や大型スーパーのエレベーターである。wifiが繋がらない、緊急時ボタンがあっても通じるかどうか甚だ怪しい。閉所恐怖症の人間にとって、これほど恐ろしい状況があるだろうか。
グアムのホテルで亭主と一緒にエレベーターに乗ったら、まあ遅いこと遅いこと。しかも、ボタンを押した階に到着したのになかなかドアが開かない。これだけでもうパニック寸前の私。二度と乗る気になれず、あとは階段を使った。部屋が二階でよかった。
次に恐ろしいのはMRIである。頭からあの長細い箱に入っていく感覚。火葬場で焼かれる時ってこんな感じなのかなと、つい想像してしまい、身震いする。耐えきれず緊急用ブザーを押してしまったこともある。
去年までこんな恐ろしい検査を年に4回も受けなくてはならなかった。今年から年1回になったけど、やはり検査前は憂鬱だ。

最後に。
上下隙間のない公衆トイレが怖い。
特に最近の特急列車に設置されている丸まっちいトイレ。

ロマンスカーの丸いトイレ

ボタンでドアを開閉するのだけれど、もし故障してドアが開かなくなったらどうしようと、ドキドキしながら、大急ぎで用を足している。
要するに、逃げ場のない空間に閉じ込められるのが怖いのだ。
○○恐怖症というものは、歳を重ねたからといって治るものではなく、逆にひどくなっていくもののようだ。私の閉所そうだし、亭主の高所恐怖症も同じだ。
エレベーターもMRIもトイレも、生きていく上で避けて通れない。そのうち飛行機に乗るのも怖くなるかもしれないな。あれこそ本当に逃げ場がないし。そうなる前に旅行に行っておこう。予定ないけど。

水切りカゴがジャストフィット(=゚ω゚=)

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