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2.しめつけない下着の世界へようこそ

40年前の下着業界は、世情を反映したファッションに寄り添うように、身体の曲線を強調すべく補正が主流。締め付けや圧迫をマックス感じる下着が多かったのです。でも、私どもは、その矯正・補正の選択はしませんでした。

本当に受け入れられる下着じゃないと、長続きしないことを本能的に知っていたのです。もちろん、仕入先として、インポート下着を輸入代理販売する会社が増えていた幸運はありましたが、フランス製、イタリア製の瑞々しいランジェリーをお客さまにご紹介しフィッティングいただくよろこびを感じていました。
1985年、下着業界で話題にもなったベルギー製「DEWE(デヴェ)」を日本一売り上げた実績があります。
でも、補正機能のみ目立つ下着だけを販売していきたいわけではない。
龍は下着への世界観を大きく膨らませ、表現し、伝えていこうと決めました。


そもそも龍は、下着に興味をもち、一番初めに感激したのは「ブラジャー」ではありませんでした。
「ガーターベルト」というストッキングを臀部で吊って装着するアイテムに何よりも感動し、ランジェリーからうけとったひらめきと審美眼スイッチが入った瞬間を鮮明に覚えているそうです。

龍と下着を結び付けた記憶は10代後半に恋人から贈り物としてうけとったガーターベルトと専用ストッキングでした。
はじめて臀部に装着し、つま先から脚線をなぞりながらストッキングをひきあげ、ベルトの吊りひものボストン(金具フック)をはめた時、女性にうまれてしあわせだと感じたそうです。

三人姉妹の末っ子として育ち、姉二人は年齢が近く、お洒落や文化をわかちあっていましたが、ボーイッシュな髪型でやせ型、無口な男の子のようだった龍は、父親にスキーに連れられ、心身を丈夫にと鍛錬。家では「ピーター・ポール&マリー」などの洋楽を聞き、愛犬と会話するのが好きで、でもずっと女性性を大事にしたいと憧憬していたとの回答でした。

みなさんもありませんか!?
装いからくるインスピレーション。映えや良さ。
ブラウス、ニット、ワンピース、肌着、インナーウエア―、靴下、タイツ、靴、サンダルにいたるまで。
「眼鏡は顔の一部です」ともCMで唄われていたくらい。

●ワクワクする
●吸いつくような感覚
●気持ちよい肌ざわり
●汗や冷え性にめげない肌ざわり
●落ち感がいい
●骨格のよさをひきだす
●襟ぐりの開き分量や袖丈(そでの長さ)がちょうどよい
●なんといっても私に似合う

このような、ワクワクする喜びを身につけて暮らしてほしい、仕事に、おでかけにお供する下着をつけていただきたいという気持ちは41年間変わらないのです。

機能的であればいい、夏はすずしく&冬はあたたかいピンポイントでえらぶのも否定しません。
「私ならどうなりたいか」
「どうなったらもっとハッピーになるだろう」
が、大切なのです。

自分の感じる気持ちのよさは十人十色。異なります。
これが着心地・着け心地なのだという『ラク』はさまざまでよろしいのです。
ラク  らく  楽。
個人的「ラク」の数だけ存在しています。
下着の「ラク」について感じたことや、味わったことはありますか?

ラクのなかにも緩急をつけます。
ラクのなかにも、『きちんと感』を持つテンションが含まれます。

この話は続きます。

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