見出し画像

【必見!】効果的な勉強法(暗記法)の紹介

類塾オンライン教室の山本です。

本日は、中学生の定期テスト対策の講座「学対・反復講座」(金)でもお話した勉強法についてお話していきたいと思います。

・暗記が苦手
・覚えるのが嫌い!
・理科や社会の暗記科目の点数をあげたい
・(大人でも)効率よく覚えたい
という方、おすすめのブログです。

ちなみにこちらではGW中どのように過ごす!?というのを書いています。併せてみてみてください。



1.エビングハウスの忘却曲線

 この人は暗記力あるな~という方は身近にいますか?僕の周りでもたくさんいました。なんでこんなにも膨大な知識を覚えているのだろう?と不思議に感じるぐらいです。
 そんな人はどうやって覚えているのでしょうか?実は、覚え方ではなく、忘れないための工夫が大事なのです。

エビングハウスの忘却曲線

 こちらは有名な実験のひとつです。こちらはエビングハウスの忘却曲線と言い、人は知識をどれぐらいで忘れるのか?を実験したものです。

 面白いのは、知識を吸収するスピードは人によって差はありますが、忘れるスピードはだいたい同じだとということ。これによると
・1時間後には56%忘れる
・1日後には74%忘れる
・1週間後には78%忘れる
・1ヵ月後には80%忘れる
という話らしいです。脳はコンピューターと違い、自然と忘却することで脳の容量を確保したり、膨大な知識を整理すると言われています。なので忘れることは悪いことではなく、自然な働きなのですね。
 だからこそ、大切なのは、忘れちゃだめだ!と思い、忘れてしまうことを悲観的に捉えるのではなく、忘れるのを前提にした勉強や反復学習が大事だということです。
 おすすめの反復学習のペースはこちら→

1日後に10分間、
1週間後に5分、
1ヵ月後に2分で復習

反復学習をするようにしてみましょう。そうすると、定着率はぐんとあがります。

ですから、復習するときは、「10、5、2♪」を合言葉に、やってみてください。


2.エビングハウスの忘却曲線が本当に教えてくれるものは?

 先ほど、エビングハウスの忘却曲線を活用し、「10、5、2♪」という形で反復学習させていきましょう!という話をしましたが、実はこの実験は、無意味なものを覚えさせたときの実験なのです。 

<実験1>
「眠い人がやかんを持っていた」「太った人が錠を買った」「力持ちがペンキのハケを洗った」など、11の文章を記憶する。
いずれも、「ある人がある行動をとる」という文章である。

 そこで、2回目の実験は、「〇〇するために」という一文を付け足したそうです。文章量は増えますよね。皆さんは忘却曲線はどう変化したと思いますか?

<実験2 「〇〇をするために」を入れたver.>
「眠い人がコーヒーメーカーに水を入れるためにやかんを持っていた」「太った人が冷蔵庫の扉にかけるために錠を買った」「力持ちがバーベルにペンキを塗るためにハケを洗った」
など、11の文章を記憶する。いずれも、「ある人がこういう理由でこういう行動をとる」という文章である。

 実は、忘却曲線が緩やかになったそうです。つまり長期記憶△につながったのです。
 これが意味しているのは、因果関係が結びつき、記憶のネットワークが活性化されると、長期記憶に定着するということです。
 これは勉強でも使えそうです。確かに、歴史の人物だけ一問一答で覚えるのはなかなか難しくても、歴上の人物がなぜそれをやったのか?その結果どうなったのか?とロマンを抱いたり、理由や意味がわかると簡単に覚えることができますよね。

 2個目の大事なポイントは、無意味な知識を「有意味化」するということです。

3.ラーニングピラミッドで学習の定着率を考える

最後に紹介したいのは、ラーニングピラミッドです。こちらをご覧ください。

 アメリカ国立訓練研究所の研究によると、学習方法と平均学習定着率の関係は「ラーニングピラミッド」という図で表すことができます(根拠不十分という見解もあるそうですが、感覚的にはこの通りだと思っています)。
 これは、講義を聴くだけよりも、他の人に教える、解法を発信することで、定着率が上がると言われています。
 物事を仲間に教えるためには、自分でしっかりと内容を理解していなければいけませんし、「他人が書いた文章を読み上げるだけ」「書籍・ネットの文章をツギハギしただけ」では自身の脳に与えるインパクトが足りず、定着されません。
 だからこそ、アウトプット前提(誰かに説明するために理解する)という意識で知識のインプットをすることをおすすめしています。類塾オンライン教室でも対話型を採用しているのはそれが理由ですね。

4.最後にまとめると

上記の理論も含めて、類塾(特に暗記科目)で伝えている勉強法は、

1. 問題集・ワークはミスの見える化と反復学習「10、5、2♪」
1日後に10分間、1週間後に5分、1ヵ月後に2分で復習。反復学習を前提に段取りを立てましょう。(エビングハウスの忘却曲線1)
2. 教科書の一元化
ワークや問題集で間違えたところを1冊にまとめてみる。「これさえ見れば、大丈夫」という最強の一冊をつくることです。例えば社会科目であれば、なぜそれが起きたのかを意識しながら、間違えた用語を押えていく感じ。そうすることで浮いていた知識が、つながりのある意味ある知識になります。(エビングハウスの忘却曲線2)
3. 音読
音読をするだけで脳が活性化しますが、人にプレゼンするように音読してみましょう。(ラーニングピラミッド)
4. わからないときは、みんな・先生がいる!
分からない問題は、恥ずかしがる必要は全くありません。即、先生や友達に聞きましょう。案外質問して帰ってきた答えは、自分から掴みに行った勉強なので、記憶に深く定着されます。


類塾オンライン教室の生徒たちの成長を願っています!
GWは身体も休めながら、課題を賢く進めていってください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?