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ゆるかわふわもふ 山種美術館

東京広尾にある、日本画専門の山種美術館に行きました。この冬のテーマは「癒しの日本美術」「ゆるかわ」「ふわもふ」。

全体的に淡い色彩の、穏やかな絵が多かった印象です。

山種美術館のフライヤー。
伊藤若冲の「布袋図」

入ってすぐに伊藤若冲(じゃくちゅう)、そして長澤芦雪(ろせつ)。

フライヤーより
伊藤若冲「蜻蛉と鶏図」


展示してある若冲、芦雪の絵は山種美術館所蔵ではなく、個人蔵の作品がほとんど。同じ人の所蔵なのだろうか、若冲の絵はクリスティーズで億超えたりしたよな~、私ならお金あっても絵画は怖くて買えない自己保管なんか無理やとか、およそ鑑賞のときにどうよと思うようなことを考えていました。

フライヤーより
伊藤若冲「伏見人形図」

若冲とか芦雪の絵は、前衛的というか、自由を感ることができて好きです。

今回初めて知った林功(はやしいさお)さんという人の作品も気に入りました。

長澤芦雪の「菊花子犬図」。
いつも一幅、写真撮影可の絵があります。
今回はこちらでした。


それから

川﨑小虎(しょうこ)の「仔鹿」。虎なのに鹿。

とか

奥村土牛(とぎゅう)の「兎」「山羊」。牛なのに牛ではない。

とか

本当にどうでもいいところが気になったりしていました。

フライヤーより
奥村土牛「兎」

しかし山種美術館、すいているときは本当にゆったりと観られるのですが、なんだかこの日はものすごく混んでいて、どんどん人が増えてきて騒がしいほどに。スタッフさんが「お静かに」の趣旨のボードを持って館内を巡回していました。

よって、私もいつもより早めに撤退。

そういえば、1Fカウンター横には以前はTVがあって美術館と所蔵作品の説明とかがずっと流れていたのですが、いつからかミュージアムショップみたいになってます。物販需要が増えたのでしょうか。

次回は、新世代画家の発掘と育成のための公募展「山種美術館日本画アワード」。新人画家の展示のほかにも、川端龍子速水御舟など巨匠の作品展示もあるようです。展示期間は短いですが、時間を作って行きたいです。 


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