イブの翌日は月曜日

今年は、イブの翌日が月曜日で、私の職場でも、月曜日に休みを取っている人が多い。

気持ちは分かる。事情も分かる。

しかし、本当に休まざるを得ない人から見れば、「何休んでるんだ。」という反感もある。

まず、誰のために仕事をしているのかを考える必要がある。

組織の一員ならば、特にお客様と対面する職業の場合、クリスマスにいらっしゃるお客様に対応する責務がある。

年に一度のクリスマスなのだからという人もいるが、そもそもクリスマスはキリスト教の祭日である。

日本は、そもそもキリスト教の国ではないし、祝日にもしていない。

香港やマカオ、韓国は、クリスマスが法定祝日で休みである。そのほか、キリスト教徒が多い国もクリスマスは法定祝日である。

信仰上の理由で、クリスマスに休むのは、それはそれで認められるべきだ。

だが、クリスマス気分に浮かれているだけなら、イブの日は節度ある行動(お酒を飲みすぎない、夜遅くまで起きていない)を取って、クリスマスの日もいつもどおりいらっしゃるお客様をきちんとお迎えする必要がある。

当然、アルコールの臭いなど感じさせてはいけないし、キツイ香水や消臭剤もかえって逆効果である。

クリスマス気分を夜通し楽しみたいなら、今夜から明日でも良いわけである。

私は、クリスマスは通常出勤である。

その代わり、昨日は、高嶋ちさ子と12人のヴァイオリニストコンサートに行くため、午後は休みを取った。

それでも、移動中は、お客様のためにメールでのやり取りはしたし、コンサートの休憩時間もメールチェックはした。

結局、私が何を言いたいのかというと、職業人としてのプロ意識を持てということである。

接客業であれば、どうすればお客様に満足していただけるか、気持ちよく体験していただけるかを、日々勉強する。

私は、高嶋ちさ子のコンサートに行ったときも、エンタテイナーとしての聴衆との接し方、企画力もしっかりと学んできた。

一流の腕を披露して終わりではなく、子どもから大人まで、ヴァイオリンをぜひ弾いてみたいと思わせるお楽しみ企画も入れる。

そのことが未来のヴァイオリニストを生むきっかけになるかもしれないし、人生に絶望していた人がコンサートをきっかけにヴァイオリンを手にして生まれ変わるかもしれない。

これも、エンタテイナーとしてのプロ意識である。

自分の仕事の中で、プロ意識を持って取り組んでいることが一つでもある人は、やはり器が違う。

私は、そういう人と一緒に仕事をしたいと常々思っている。

金を稼ぐことだけ考えていたら、どんな仕事もいつかはしんどくなってくるのだ。





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