政令指定都市めぐり【第17回】

新幹線の京都駅の次は、新大阪駅であり、たったの14分で到着する。

今日は、関西では神戸市・京都市と並んで「三都」と呼ばれている大阪市に移動しよう。

大阪市の行政区は、政令指定都市の中では、最も多い24区ある。

東京23区よりも1つ多いのは偶然なのか、それとも、東の都にあえて対抗して意図的に付け足したのか。

もし後者だとしたら、おもしろいのだが、とりあえず、その24区を五十音順に挙げてみよう。

旭区、阿倍野区、生野区、北区、此花区、城東区、住之江区、住吉区、大正区、中央区、鶴見区、天王寺区、浪速区、西区、西成区、西淀川区、東住吉区、東成区、東淀川区、平野区、福島区、港区、都島(みやこじま)区、淀川区

以上である。

これだけたくさんあって、しかも五十音順に並べられても、地理的感覚がイマイチな人は、分かりにくいかもしれない。

だから、まず、大阪市の玄関口である新大阪駅から考えよう。

新大阪駅は、大阪市淀川区にある。新大阪駅からJR在来線に乗り換えると、たったの4分で大阪駅に着くのだが、実は、新大阪駅と大阪駅をつなぐ線路は、淀川をまたいでいるのである。

淀川より北側が淀川区、南側が北区になる。そして、大阪市役所も、大阪駅と同じ北区にある。

さらに南下すると、北区の下に中央区があり、この中央区に大阪府庁舎がある。大阪城公園があるのも中央区である。プロ野球の阪神ファンが集まる道頓堀も中央区であり、付近は繁華街である。

そして、観光名所の一つである全長103メートルの通天閣は、浪速区にある。浪速区は、中央区のすぐ南西側に隣接しており、浪速区と隣り合って天王寺区が中央区の南東側にある。

その天王寺区のすぐ下が阿倍野区であり、西日本で最も高い地上300メートルの駅ビルとして有名な「あべのハルカス」がある。

このあべのハルカスを抜く全長330メートルの「麻布台ヒルズ」がつい最近開業したが、駅ビルとしての日本一の座は、あべのハルカスは譲っていない。

あべのハルカスには、近鉄の「大阪阿部野橋駅」が入っており、この駅は、近鉄南大阪線の起点となっている。ここから奈良県の橿原神宮まで一直線に行けるのである。

また、天王寺区と阿倍野区が南北に接していることから分かるように、あべのハルカスのすぐそばには、JR大阪環状線の天王寺駅がある。

大阪環状線は、大阪城公園駅も大阪駅もあり、此花区の西九条駅では、USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)や大阪ドームに向かうJRゆめ咲線や阪神なんば線に乗り換えができる。

大阪メトロ(地下鉄)も路線が複数あるが、まず、大阪環状線で観光名所を回るほうが、迷わないので無難である。





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