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真冬のスパッツ考

3年以上愛用している、あったかぬくぬくのスパッツ「大法紡績のシルク&ウール4WD」。股の穴を盛大に開けるたび、夜な夜な縫い合わせながらも、昼間歩いているとずるずるずり落ちるようになってきた。

歩きながらずり落ちるパンツをあげるさまは、流石にみっともない。だから「4WDは夜用、昼はまた別のぴっちり感のウール」と2スパッツを使い分け、わざわざ朝とお風呂の後に履き替えるようにしていた。でも本当は、24時間ずっと4WDを履いていたい。

ある時、私は思いついた。
「昼は上からニットパンツを履いて、ずり落ちを抑えればいいんじゃん!」
肌にふれる1枚目にシルクレギンス、2枚目スパッツに4WD、その上にぎゅっと締め付け感のあるニットパンツを履けばいい。ナイスアイディア。

すると、次に問題になってくるのは、股まわりのこんもり感である。
「これって、外に出歩ける、出歩けないの境界線を超えているよね……?」

昨年末には、大法紡績のちゃんちゃんこも手に入れた。長野では「ねこ」という名前で通る、ちゃんちゃんこインナー(ロングの方)。もはやこれも24時間手放せなくなっているけど、これがお尻からびろーんとはみ出してしまう。どうしようかね、私は考えた。

こんもり感を隠すため、そして後ろのびろーんを隠すため、私はモンベルのラップスカートを巻くことにした(これ自体はあんまり暖かくない)。
こうして無事、真冬のウォーキングファッションが完成。

今日もウォーキングへ出かけよう。
しかし、これだけのフル装備で、意気込んで出かける直前、
台所に落ちた水たまりを踏んずけたりする。
「どこまで滲みてる? ううっ、一枚目まで!」
ちびまるこちゃん世代的に、額にタテ線が入る。そんな日もある。

因みに、重ねばきをしていると「洗濯物がすごいことになりそう」と言われる。確かに靴下だけでものすごい量だ。
私の場合は、肌にふれる1枚目とカバーソックスだけ毎日履き替える。平日は働いているから、これは5枚は必要。2枚目以降を洗うのは週一程度だから、言ったら2枚目以外はお気に入りが1枚あればいい。

お値段だって結構する。
しかし安いレギンスを買うと素材感が微妙だったり、締めつけ感が気になったりする。高いものを買っても、すぐに穴が空いたりずり落ち問題が発生したり、洗濯でありえないほど伸びたり縮んだりもする。私なりに、研究に研究を重ねた結果、行き着いたスタイルがこちら。

① 1枚目に薄いレギンス
② 絹のはらまき
③ ウールのはらまきパンツ
④ 2枚目の重ね着にレギンスに大法紡績の4WD
⑤ 3枚目にホールド感のあるウールニットパンツ
⑥ ライブコットン製のレッグウォーマー


① 1枚目にレギンス、定番は金判繊維のシルクレギンスだけど、私の一番のお気に入りはこれ。シルクではなくオーガニックコットンだけど。リブの柔らかい履き心地も良く長持ちする。

② 絹のはらまきで、一番のお気に入りはこれ。ゆるめで良い。

③ ウールのはらまきパンツで、一番のお気に入りはくらしきぬ。一年ほぼ毎日履いてまだ破れなし。

次はこっちを試したい。

④ 2枚目の重ね着レギンスに、大法紡績の4WD

これだけでも充分なのだが、今回はこれを履き古してくると、ずり落ちてくるのが問題なので、上からこれも履く。

⑤ 3枚目にホールド感のあるウールニットパンツ
ちょっと出歩く時に、とても使える。おしゃれをしたい時は、この上からさらにズボンやスカートを履く。

⑥ ライブコットン製のレッグウォーマー
夏場はショート丈を愛用している。

おまけに首周りに、シルク&オーガニックコットンのネックウォーマー。
これでマフラーが不要になった。散歩をしていると暑くなってくるので、これくらいがちょうどいい。



スパッツの抜け殻ってやけに愛おしかったりするね

昨年の秋、大きな病気が見つかった。
隕石がふってくるみたいな、いやいや因果応報だろ、と身体が訴えてくるというようなできごとであった。困ってから右往左往するのではなく、箪笥の中に「これがあってよかった」と思ったものだよ。

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