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適切な負荷量でできていますか?トレーニングも仕事も勉強も全てに共通する考え方。


その行動はあなたのレベルに合っていますか?


トレーニングや筋トレ、人間関係や仕事、勉強や子育て全てに共通して言えることです。

タイトルはすごい大事な話のような印象ではありますけど、 難しい話ではなくて、何をするにしてもあなたのキャパシティーに合っている行動だったり、運動をしていきましょうっていうお話なんです。

と言いますのも今回は珍しく、理学療法士としてそろそろ、体の話を取り入れないとと思っていたので、この話をしようと思います。

私は少年野球のコーチもしているのですが、小学生の子に合わせたトレーニングについてタイトルにそってのお話です。

チームで行っているトレーニングや各ご家庭で自主トレをやっている方も多いのではないでしょうか?

そんなトレーニングの時に注意してほしい点などをお話していきます。

先日ですね、トレーニングで四股(しこ)踏みを子ども達に行っていたそうです。
四股踏みとはお相撲さんが行うあの四股踏みです。
今回行った四股踏みは足を上げないで腰を落とすだけの運動です。

ここで言う四股踏みとは
まず立った状態から両つま先をハの字に広げ、その状態で股を開きます。
そして、そのまま腰を落とした状態です。
今回行ったトレーニングは四股踏み姿勢で重心を落としたままの状態でゆっくり歩いていくトレーニングです。

四股踏みの体勢





もしできるのであれば試しにやってみてほしいのですが…これが、結構きついのです。

いきなりこの運動をするのは負荷が強いのですね。
最初はここまで腰は落とさずに少し高い位置で行い、頻度を多くすることです。


この運動を子ども達に行わせた翌翌日に私は子どもに会ったのですが、ある子供が私のとこに来て「股関節の内側が痛い」と言ってきました。

私はすぐに…なるほどねと…
その子は、以前にも膝も痛めていたことがある子でした。
そのことも頭にあって、今回は股関節の内側…足の付け根の方の内ももが痛いと言ってきました。

この四股踏みの運動は足を大きく開いて、腰を落とすので、内ももの筋肉を使います。
色々確認したところ、おそらくその辺の筋肉を痛めてるのではないかと考えました。

以前、膝を痛めた時とも繋がるなと思いました。

もちろん、色々な見解があると思うので、正解かどうかっていうのは人それぞれ考え方があるのですが…私が考えた見解をお話をさせていただきます。

恐らく、その子は内ももの筋肉が弱いです。
四股踏みの際も脚を開いて腰を落とすので、内ももの筋肉を酷使します。なので、純粋に内ももの筋肉が弱いので、そこに負担がかかって痛みが出たのではないかと思います。
そして、膝に関しても膝が外に逃げる力を内側の筋肉で引っ張り切らないので、外側の筋肉や靭帯に負担がかかるから膝を痛めてしまったのではないかと考えました。

四股踏みが悪い訳でははないのでそこは勘違いされないでください。
四股踏みはとても効果的な運動です。
体幹・両足を効率的にトレーニングできる良い運動です。
ただ、負荷量は間違えてはいけないということです。

では本題です。

「行動はあなたのレベルに合っていますか?」でしたね。

今回のケースでいうところの…
子どもへのトレーニング方法や負荷量はその子ども達のレベルに合っていますか?

というお話です。

いやいや、あなた指導者しているのだったらあなたが管理してあげなさいよ!と今にも聞こえて来そうですが…
言い訳ですが、このトレーニングを行なった時、私は不在にしてて他の指導者が行ったようです。
その指導者を責める訳ではありません。
その指導者も知らないのでしょうから。

私は理学療法士なので、その辺はわかるというだけです。

やはり、まだ子どもなので体ができてないんですよね。
体も硬い子は多いですし。
普段からそういうところのトレーニングをしてない子に、いきなり四股踏みで歩くというのは過負荷です。

過剰な運動をさせると、確実にどこか不具合出てきます。
まずは段階を踏んでいかないといけないというお話ですね。

そして、こちらサイド(指導する側の人間)もしっかりと学ばないといけません。
昔ながらのやり方、根性論ではもう今の令和の時代は通用しません。

子どもも賢いので今の時代YouTubeやGoogleなどで練習方法なんて調べればいくらでもヒットしますから。

今回はトレーニングでお話してますが、何事もそうだと思います。
筋トレでだけではなく、ランニングも勉強も仕事もそうです。
いきなり、レベルの高いことすると負担が大きいですし、続きません。
まずは、基本的なことをコツコツと行い、自分のできることを1つずつ増やしていく。1歩ずつ、1歩ずつです。
今回のケースを例にするのであれば、内ももの筋肉が弱いということに我々大人が気づいてあげることがまずスタートですね。
そこから、まずは内ももを鍛える(体重がかからない運動)、その後に四股踏みのような負担の大きい動きをしていくことです。

この状態で下側の脚を上に上げる動作が内ももの筋肉のトレーニング



基本的なところを抑えた上で、次に応用的なことに進んでいくことですね。

私、個人的には正直…小学生に四股踏みで歩くというのは少し負荷が強いのではないかな?と思っています。
骨とかもまだ成長段階で骨端線も閉鎖していないのであまり筋肉に過剰な負担をかけるのは良くはないのではないかな?と思っています。

その辺も考えずにただただキツイ運動をさせるのは昔のやり方で根性論になってしまうのはいかがかな?と思います。
もちろん、考えがあるとは思いますが…私、個人的な意見としてはやはり、ステップアップが大切だと思います。
いきなり応用的なとこをしてもなかなか結果が出ないどころか、それで痛めてしまって、次ができなくなってしまえば元も子もない話です。
全てにおいてステップアップです。
まずは、基本からやっていくことが大切だと思います。

私自身もつい、ステップアップではなく高飛びしていこうと考えてしまうので自戒を込めてのお話しでした。

自分も1歩ずつ、段階を踏んで1段ずつ上がっていけるように頑張りたいと思います。

最後、余談にはなりますけどね、このブログなどもコツコツ積み上げて頑張っていこうと思います。

ステップアップですよ。

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