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LUMIX S5をオススメする理由5選【ビデオグラファー向け】

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LUMIX S5をオススメする理由【ビデオグラファー向け】

本記事ではLUMIX S5を約2年間使ってきた僕がビデオグラファー視点でこのカメラを使う理由を経験談を交えてお伝えしたいと思います。

僕は映像を始めて以来、ずっとLUMIXカメラをメイン機として使ってきました。

GH4に始まり、GH5を使い、そして今は
S5(メイン機)とS1(サブ機)
の2台をメインで使用しております。

ウェディング、プロモーション、企業VPなど
さまざまな映像をLUMIXカメラを使用して制作しております。

他にもSONYのαシリーズを使用してきた経験が多くあります。
(肌感覚だとウェディングの撮影現場では9割がSONYユーザー)

それではなぜ僕がみんな大好き
万能α7シリーズではなく
LUMIXを使うのか。

その理由をカメラ選定に迷われているビデオグラファーに向けてお届けできればと思います。

プロフィール

関西を拠点に活動するビデオグラファー。 ウェディングムービーを原点としており、人の奥底に眠っている「声」や「想い」を映像に転換し、 ビジュアライズする、ドキュメンタリーテイストの映像を得意としております。 

理由その1: 色味&画質

僕はPanasonicが作り出すカラーがすごく好きで、
この点がLUMIXを使い続ける一番の理由です。

特に緑の発色が素晴らしく、
夏の新緑を撮影すると思わず唸ってしまう程の美しさです。

LUMIX S5(動画からの切り出し|緑①)
LUMIX S5(動画からの切り出し|緑②)
LUMIX S5(動画からの切り出し|緑③)
LUMIX S5(動画からの切り出し|緑④)

そして、人物を撮影した際のスキントーンがとても綺麗で透明感があるなと感じます。

LUMIX S5(動画からの切り出し|人物①)
LUMIX S5(動画からの切り出し|人物②)


画質に関しては、かなり抽象的になるのですが
強いて言うのであれば、SONYはしっとりとした質感で、
Panasonicはパリッとした質感という感じです。

この色味や画質に関してはそれぞれの好みがあるので、
どのカメラが一番とは決められないですが、
個人的にはPanasonicの色味と画質にはとても満足しております。

理由その2:動画撮影に最適な機能

LUMIX S5には動画撮影に便利な機能がたくさん搭載されています。
例えば下記のようなもの。(僕がよく使用する機能を記載しております)

  1. ヒストグラム
    →露出を合わせるためのツール

  2. ピーキング
    →フォーカスを合わせるためのツール

  3. フレーム表示
    →アスペクト比に合わせて撮影ができる

  4. Rec時の赤枠機能
    →Recを開始すると画面に赤枠が表示される(逆タリー防止)

  5. 動画撮影範囲
    →APS-Cモードなどに変更ができる

  6. シャッターアングル表示
    →映像のフィルムカメラ時代から採用されているシャッター規格

6について少し踏み込んだ話になるので、
興味のない方は飛ばしてください。


シャッターアングルは『180度』が一番自然なアングルと言われていて、
適度なモーションブラーを得られます。(シャッタースピードの場合は、フレームレートの2倍の数字が一般的には理想と言われています。)

例えば、24FPSの場合、
シャッタースピードで表すと『1/48』(フレームレートの2倍の数値)
になります。

シャッターアングル 180度=シャッタースピード 1/48(24FPSの場合)

動画撮影において、どちらを使って撮影しても得られる結果は同じです。

ただ、シャッターアングルを使用するメリットは一度角度を設定すれば、FPSを変更した際にシャッターアングルの数値を変更する必要がないので手間が省けます。

そしてLUMIX S5では、シャッタースピードかシャッターアングルかを
設定で決めることができます。



S5にはファンクションボタンが複数搭載されており、
あらゆる機能を割り当てることができます。

ポイントは、それぞれの機能を単独でON/OFFできるという点です。

例えば、水準器やヒストグラムはαシリーズだと単独でON/OFFができなかったはず。。
この便利なファンクションボタンがあるだけで、撮影におけるストレスはかなり軽減されます。

そして最後にご紹介したいのは、動画撮影範囲をフルサイズからAPS-Cに変更できるという機能です。こちらの機能ももちろんファンクションボタンに割り当てることができるので、即座にフルフレームからAPS-C(その逆も然り)に変更可能です。

ウェディングの撮影では機動力と瞬発力を要する場面が多いです。

もっと寄りたいと思った時にレンズ交換する時間がなかったとしても、APS-Cモードに切り替えれば、約1.5倍さらに寄ることが可能となります。

理由その3:手ぶれ補正機能

 Panasonicの手ぶれ補正技術は業界一だと思います。

長時間の撮影を要さない場合は手持ちでも十分、FIXでの撮影が可能です。

S5には手ぶれ補正ブースト機能があり、これをONにすると手ぶれ補正がさらに強化されます。たとえ、望遠レンズ200mmで撮影しても、三脚に乗せているのかと勘違いする程の画が撮れます。

ときどき、「LUMIXの手ぶれ補正はすごいからジンバル要らないよね」という声を聞きますが、これに関しては「ん?」と思うことがあります。

なぜなら、ジンバルを用いる撮影は手ブレを抑えるためではなく、ある特定のカメラワークをすることを目的としている為、手持ち撮影をする場合とはそもそもの目的が異なるからです。

理由その4:メニュー画面の見やすさ&操作性

LUMIX全般に言えることですが、メニュー画面がとても見やすく、使われている言葉も分かり易いです。

そのため、すごく直感的に操作ができ、設定変更が容易にできます。

また、カメラを握った際のメニューボタンの配置が右手親指の位置にあり、メニュー画面に素早くアクセスできる点が好きです。

再度SONYのαシリーズとの比較になりますが、メニューボタンを押す際に左手を使う必要があるという点が、使用していて煩わしかったので、LUMIXのボタン配置はとても心地よく感じます。

メニュー画面というのは何かと開くことが多いかと思います。
メニューボタンが右にあるのか、左にあるのか、少しの差のように思いますが、積み重なってくるとストレスに繋がります。

特に慌ただしい現場での撮影では、このような煩わしさを少しでも排除したいものです。

理由その5:デザイン&ホールド感

個人的にS5のデザインがすごく好きです。

黒い筐体に赤色のボタンと赤いダイヤルリング。
この赤の差し色がすごくオシャレで輝いています。また、スタイリッシュでかくばったデザインも好みです。

ホールド感に関しては、窪みがしっかりとあり、長時間持っていても疲れが出にくいと感じます。

手が大きめの人は少しグリップが浅く感じるかもしれませんが、手の大きさが普通くらいの僕にとってはちょうど良いかなという感じです。

最後に

ここまでLUMIX S5の良い面をお伝えしてきましたが、
もちろん悪い面もあります。(4K60p撮影時にクロップされるなど)

ただ、どのカメラにもメリットとデメリットはありますので、それを天秤にかけた時にメリットがデメリットを上回り、許容範囲に収まるかを見極めるべきです。

そして比較をする際は何をアウトプットしていきたいのかを考え、自分の撮影スタイルや好みに合うカメラを選ぶのがベストだと思います。

カメラ選びは大事ですが、良い映像を作る上ではほんの一部の要素にしかなりません。この時代どのカメラでもハイクオリティーな画が撮れます。

カメラはあくまでも映像制作をするためのツールですので、人の意見に惑わされず、自分にとってLUMIX S5が最適なのかを考える上で、参考にしていただければと思います。

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