一日が長い気がするのは
一日の事だけを考えていないから
その先の一週間とか
そのまた先の一か月とか

まだまだ先の一年を考えたら
それは長い一日を過ごす事になる
コピー機の近くの
通路に近い場所が定位置で

その隣の机は誰もいない
その向こうには
朝から生あくびを繰り返す人がいる
その人は自家製ドリンクを持参

何か用事を済ませて戻ってくると
その自家製ドリンクを「ぷはー」と
気持ちのいいひと声を出して
その後は独り言が多い

その人の背中側には
とてもつまらない話を
朝夕5分ばかりとたまに昼前に
とてもじゃないけど

聞いていて　どこがおもろいのか
わからないが　一人で話して
一人で笑っている人の定位置だ
その人に話しかけられるのは

嫌だから自分はソフトに無視をする
生あくびの人も面倒だからと
無視はしないが返答する声は
しっかりと避けているトーンになっている

もうひとり餌食になる人は
その人とからむ事が多いから
逃げようが無いので
毎回　朝夕

たまに昼前も
つまらない話を聞かされている
そして
色々と聞き終えたタイミングで

「だろうね」と決めの言葉を出す
先日は
このつまらない話をする人が
午後から帰ってしまった

この日の午後は平和だった
このまま平和に過ごせると思っていたら
あっという間に夕方だった
こんなに一日の午後が早いと

感じた事は無かった
明日も明後日も
こんな感じをただただ繰り返す
と思ったら

これが時間が長く感じてきて
毎日、一週間、ひと月
何か月も何年も
それは永遠と長く

つまらない話から逃げる生活が待っている
このままでは一日がとてつもなく
長く感じてしまう
この状況を変えるには

このつまらない話をする人から離れるか
このつまらない話をする人が離れていくか
卵が先か
鶏が先か

長々と続く