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【ロシア留学】世界中に友達できたら世界は平和になる説

Q.海外に行って得られる1番素敵なものは?

留学に行って、1番よかったと思ったことってなんだろう?
と、考えることがたまにある。

ロシア到着してすぐ✈︎

よく言われるのは視野が広がるとか、
外国語が堪能になるとかだろう。
異国の地でいろんな経験を乗り越えてメンタルも強くなっているだろうし、
そんな自分に自信がついたり…!

「知り合いゼロのロシアで10ヶ月暮らせたんだから、今回のこれも絶対なんとかなるだろ!」って、何かあれば今でも必ずどこかで思ってる(笑)

自分自身が変わることができたのは間違いなく事実なのだけれど、
世界との距離感もちょっとは変わったんじゃなかろうか?🌏

ー ー ー

本題に入る前に…
今回のはなしは昨今の情勢の中でロシアを擁護しているように読めてしまうかもしれませんが、
わたしは決して世界に対するロシア国家の振る舞いを良いと思っていません。

とは言え、ロシアで暮らして、大切な人たちがいて、大切な思い出があるので、
ロシアの“全て”を悪く非難することも違うと思っています。

わたしの中でも考えにもまだたくさん思うところがあって、文章も拙いのですが、
そんな一個人の、あくまで一意見として読んでいただければ幸いです。🌿

ページ先頭に「ご注意ください」がつくnote、痛むわたしのheart

(ちょっと重めのnoteなのに、ラップを刻めてしまった…)

ほぼ全部のnoteの先頭にはこれが

昨今の世界情勢、とりわけロシアとウクライナの問題は、言うまでもなく心が痛む。
ニュースでやっていると、ちょっとギュッとする感じ。

ロシアに行くと決めた時も、行っている間も帰ってからも、
日本とロシアの関係はこれから良くなっていくだろうと信じていたし、
それに少しでも貢献できたらいいな、と思っていた。

このnoteは留学の忘備録として始めたものだけれど、
ロシアでの面白い日常や素敵な人、文化をできるだけ伝えられるように書いているつもりでいる。
ロシアの政治〜とか堅苦しいことは全然書けない。
少しでも行ってみたいとか、「あら、意外と楽しそうな国そうじゃない?」と思ってくださる人がいたのなら、とってもとっても嬉しい。本望です☺️

しかしこのnoteも、気づけばページ先頭に「ご注意ください」と毎回注意書きが付くようになってしまった。

ロシアも、一気に世界中から非難の目を向けられるような国になってしまった。

自分の第2の故郷が、、、。?

ロシアがウクライナに侵攻してすぐ、わたしはホストファミリーや友達に連絡をとった。
「最近どう?大丈夫なの?ニュースで毎日見るよ」
まさか久しぶりの連絡がそんなものになるとは思ってもみなかった。

わたしがいた街は、ウクライナ(クリミア半島)まで車で半日もあれば到着するくらい近い。
仕事中にこっそり街の名前をGoogleで検索すれば、
『○○(住んでいた街)から戦闘機が飛んでいった』という記事が見つかった。
あぁ、確かに軍施設あったな、軍の輸送機が飛んでいるのも見たことあるな。(あれはなかなかビビった)



…ロシア国土が攻撃されたニュースはまだ見てないけれど、
大丈夫なのだろうか?

「やっほう!元気だよ。久しぶりに連絡取れて嬉しい。
町や生活は至って今まで通り、変わったのはウクライナに対する話くらいだよ。
ルンシカは元気〜?」
わたしのドキドキとは裏腹に、今までと変わらないと言われて心底ホッとした。
「わたしはもちろん元気!変わらないなら良かった、安心したよ」

あれからもう半年近く経って、まだまだ状況は好転しない。
マクドナルドやH&Mなどのお店も、撤退や販売停止に踏み切っている。
わたしも行ったあのお店は、あの街は、いま一体どうなっているのだろうか。
どんどん“今まで通り”ではなくなっているだろうか…。

「…」の心情、本人でも答えるのは至難

“ロシアに行っていたひと”として、「昨今のロシアどう思う?」と聞かれる場面も多くあった。
そりゃそうだろう、わたしだってロシア行ってた友達がいたら真っ先に聞く。

が、出題率99.999%の質問のはずなのに聞かれるたびに何故だか答えに困って、
「いやぁ、すごい悲しいかな〜。」
と、結局毎回シンプルすぎる返答になってしまう。
聞いた人たちは、その後の言葉を待ってくれるけれど、わたしはそれ以上何も言えずに話題を変えてしまいがちだ。

言葉にするのは難しいというか…気まずい?
なんでなのかはわからないけれど。

すごい悲しい。当たり前に。
自分が暮らした国が非難の的になってしまっているから。
出会った人たちはみんな素敵な人たちで、
写真を見返せばみんなキラキラの笑顔で、
好きな街があって、好きな食べ物があって、好きな文化があって。

1年間笑ったり泣いたり、たくさんの思い出が詰まった故郷が、
こうも言われてしまうのか…。

でもそりゃそうだよな。決して許されることではない。

いろんな想いがわたしの中にあって、
そしてちょっと、この気持ちはやっぱり自分の中にだけしまっておいた方がいいような、そんな気もしたりして。

国語の問題で「(…)の部分のAくんの心情を答えよ」とかよくあるけど、
こんな感じで、Aくんにだって言い表すことのできないような気持ちなのだから、解答だってどこまで正確かわからなくない?
(この手の問題は一番苦手だった)
余談

うまく答えられないのって、もしかして、
月日が経って疎遠になって、ロシアに対する気持ち薄れてるのかも…?
なんて、ちょっと思ったりもした。

でも不思議なことに、こうして文章を打っているいまだって、
こんな陽気な日曜日午前中のスタバにいるのになんだか泣きそうで、
きっと8年経って状況が変わった今だって、私にとって特別な大切な場所であるのには違いないみたいだ。

A.パッと心に思い浮かぶ思い出で溢れたら

いまのこの状況に、いろんな考え方があって当たり前だと思う。

ただ、ロシアにだって、今の状況をよく思っている人ばかりいるのではない。
悲しんでいる人もいるし、怒っている人もいるし、
平和を願って、なんとかしようと行動している人たちがたくさんいることを知っていてもらえたらな、と思う。

少なくとも、わたしが知っているロシアには、
町に1人でやってきた日本人を温かく笑顔で迎えてくれて、
ちょっとおせっかいくらい面倒を見てくれて、
肩組んで楽しく歌っちゃう人たちがたくさんいるのだ。

いつの日だったか学校で

ロシアのニュースを見る度、自分が暮らした街や一緒に過ごした人たちが浮かぶ、
楽しかった思い出も辛かった思い出も浮かぶ。

ある国のはなしを聞けば、あの子の顔が思い浮かぶ。

何も縁がなければ他人事なくらい遠くの場所のことも、
自分のことのように近くに感じるようになる。

極論、世界中に大切な思い出ができるのなら、一緒に過ごした人がいるのなら、世界は平和になるんじゃないかな、と思う。
そしてそれが、海外に行く中でいちばん意味のあることなのではないだろうか。
ちょっとお気楽すぎるかもしれないけれど。

自分に何かできることはないのか考えていたら、ウクライナ避難民支援のためにロシア語ボランティアを募集していることを知って、
「これだ!」と思ってすぐさま応募した。
いつ呼ばれてもいいように、ロシア語の勉強しなくちゃ。


先にも書きましたが、
このnoteで、たとえばロシアの国家体制について語るとか、
そういうことはわたしも知識がないので(これは反省)書くつもりは毛頭(もはや頭さえも)ありません。
ただロシアで過ごしたラブリーな日々を知ってもらって、
ちょっとでも親しみを持ってもらえることだけを願って書いています。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
1日でも早く、世界が良い方向に向いていきますように。
大切に思う人や思い出が増えていきますように。🕊

きっとまた行くぞ!

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