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「ゆりあ先生の赤い糸(第6話)」みんな何かしら欠けていて、何かしらに縋った結果がそれなわけで・・・。

最後に田中哲司が喋ったわけで、それによりこの変な家族たちの状況も変わってくるのであろう。しかし、宮澤エマが爆弾発言したり、木戸大聖が事故から復帰してSEXができない体になっていたり、新しい事象がいろいろ現れた今回だったが、木戸の父親が宮藤官九郎なのはびっくりしたし、癖ありすぎだろうと言わざるおえない。というか、原作は漫画とはいえ、これだけ変わったキャラを集めた感じはなかなかですよね・・。

あと、鈴鹿央士が松岡茉優と初めてちゃんと会話したのは新しい流れ。鈴鹿の映画初出演作は、松岡茉優主演の「蜜蜂と遠雷」だった。この映画、二人が、夜にピアノを連弾するシーンがとても印象的だった。そう、その時は二人はピアノで意思疎通できる役であって、今回は真反対のいがみ合う役。だが、多分、二人の役者としての相性は悪くないのだろう。なかなか見応えのあるシーンができていた。しかし、松岡、ここでの本性を隠すような女の役見事に演じていますよね。そして、松岡も田中にキスするシーンが出てくる。ということで、田中は確かにモテてるのだが、その意味はわからない。そう、意味がわからないというところでは菅野美穂が最もそう思っているのだろう。だから、彼女はキスもしない。

そんな中で、このおかしな家族たちをなんとかしようと、宮澤エマが鈴鹿とLINEで喋っていて、仮面夫婦として結婚して、松岡一家を追い出すとか言ってくる。ただの気まぐれの自分勝手が通ってもおかしくはないが、家族の収集をつけるためには、全員が却下な意見だろう。しかし、宮澤、今クールは「フェルマーの料理」のかなり個性的な役と掛け持ちだが、日本のドラマの中では必要な役者になってきましたね。来年もその辺りは変わらないでしょう。

で、菅野は木戸と本当に恋に堕ちているわけだが、それは家庭のゴタゴタからの逃避であることは事実で、鈴鹿が彼女をディスる感じは、もう彼女を同類として見ているわけで、自分が最も田中を愛してるみたいな自意識もあってのことだろう。男が男に惚れると、こういう感じになるのかもしれないとは感じるところはある。女に対する嫉妬より面倒臭いような・・。

そんな中で最後まで行こうと決めてラブホテルに入る菅野と大木。結局は二人ともうまくリードもできなければ、事もできない感じ。そして、大木が過去の自分を明かす。事故にあって何もできなかったのが、ここまで回復したという話。そこが田中の今と重なってくるわけだが、これからどうなるの。色々と菅野の気持ちの動きがどう描かれるかが興味深い。

松岡の娘の白山乃愛がバレエレッスンのデビュー。彼女もまた、バレエの初心者役をなかなか印象深く演じている。そして、可憐な少女役はピッタリですな。本当に、数年後が楽しみな娘である。

あと、白山つながりで松岡のDV夫である前原滉がまた出てきたが、この人物も結構重要な人物なのだろうか?まあ、家族として元に戻れるとしたらこの家族くらいだものね?

かなり複雑で混沌と進むドラマだが、ここから田中がさらに回復して新たな修羅場が待っているのでしょうか?興味深くはあります。


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