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「花咲舞が黙ってない(第3話)」オレオレ詐欺をやる反社集団は、銀行が独自に潰すみたいな・・。

なんか、すっきりしない話ですよね。最後に反社の親分は刺されたみたいだが、それって銀行が手を回した殺し屋がやったの?ある意味、銀行などそう言うこともやりかねないと思うところは多い。昨今は消費者金融も銀行の傘下で、取立て業務の請負みたいな感じになってるようなところもあるし、そう、銀行も反社も仲間同士的な部分がなくもないと言うことは、この話を見てればよくわかる。

確かにタイトル通り、ドラマの最後は花咲舞が黙っていない画が出てきてスッとするところはあるが、その報告書は作らないでいいと言うのは、銀行内のトラブルの隠蔽であり、ドラマの結果としては、爽快感はなく、視聴者にはモヤモヤが生じ、今田美桜がトレーニング姿を見て、チョコザップにでも行ってみたくなる人は多いのではないか?このドラマ、チョコザップにスポンサーやってもらったほうがいいよ!

しかし、破綻しそうなベンチャー企業を、銀行が反社に紹介するなど、絶対にはあってはならないし、その銀行がまたそのベンチャーに融資しようとしていたなど、お笑い種の話。そして、そのベンチャー企業は浄水の機械を開発していたのに、反社の金の洗浄までしていたとは、ここも笑い話。こういう銀行が絶対に世の中に知られたくないことって結構あるのでしょうね。特殊詐欺行為がいまだに減らないのは、一部の反社の強者に関して銀行が加担していることがあるということではないか?いろんなところに掲示はしていて、警察とも一緒にそういうことを無くそうと声かけはしているが、金で金を作る商売の人たちというのは、どこか似ているところがあり、私は全く信用していなかったりもする。

そういう意味で、ここでの今田美桜は、そんな銀行の中の表向きの正義をかざしているわけで、それが、いつも隠蔽に近い形で収束を迎える。今回の案件では、被害者でもあるベンチャー企業が新しい会社でやり直すことにしたということだけが明るい材料。銀行の内幕は、どんどんブラックになっていくという設定を作っているのだろうが、なんか見ている方の気持ちはイマイチですよね。

とはいえ、今田美桜の芝居が良い。最後に銀行内部を追い詰める時のセルフの喋り方は、この年代の他の女優にはできないくらい、ある意味ドスが効いている。そういう意味では、彼女に「緋牡丹博徒」のような任侠ものをやらせたら、絶対似合うと思うのだが、誰かやりません?

とにかくも、銀行などというところで正義を語っても、所詮金の話だし、そこに真実はない気がするし、出てくる膿は、欲望と自分を護ろうとする心理だけであり、面白くないんですよね。だから、山本耕史の料理の蘊蓄が意外に邪魔にならないし、楽しみでもあったりする。もう、この辺でそっちを中心にしても、私は文句はない。でも、そうすると今田の出番が少なくなりそうだからな・・。

まだ、回は3回目。最後は銀行がもっと大きな激震になるとは思うのだが、ここまではイマイチという感じです。

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