ドラマも７回目、そろそろクライマックスだが、話として面白くなってきているかといえばそういうこともない。だいたい、篠田麻里子と小池徹平のえげつないSEXシーンから始まったドラマは、そこのテイストを維持できずにここにあり、男女間の腐った心と小池のただ胡散臭い復讐心だけを追っているわけで、そんな中で子供の親権というものを争う形になるのも、なんか子供が可哀想みたいになってるわけだ。

鈴木おさむの最後の脚本とか言っているが、彼自身がそんな上手い脚本家でもないし、ただ、視聴者の射倖心を煽るようなものを書いて受けようとしているだけで、大きなテーマ性がそこに浮かんでこないのは、仕方ないのだが、寂しい限りではある。

今回は、小池が仕掛けたハニートラップにハマらされる伊藤淳史。まずは、前回から出てきてる藤原紀香。彼女となんとなく絡みそうになるわけで、それを篠田も追ったりしていたのだが、彼女は小池の刺客ではなかったというオチ。ただの夫とうまくいかなかった官能小説家だったというオチはなんなのでしょう？意味がわからないし、伊藤もよく、こんな女と仲良くなるなと思ったりする。そして、藤原紀香、鈴木おさむがらみのオファーなのだろうが、なんでこんなドラマに出ている。よくわからない。

そして、そんな彼女の正体がわかってから本当のハニートラップが始まるという流れ。これも前回から出てきた高校生の浅川梨奈が小池の刺客だったという話。彼女が伊藤を拘束して、パンツを脱いでレイプされたようにするシーンはなかなかえげつなさが際立って良かったが、最初にあった篠田のSEXシーンに比べたら物足りない。

そして、そこに入ってくる水野美紀。彼女が一番できる人みたいになってきた。強欲そうな雰囲気があるが、仕事はできるみたいな役である。これからこういう役も増えてきそうですね。そして、伊藤を救い、小池のスパイが、伊藤を助けていた佐藤大樹だったということも指摘する。

さあ、この辺りで小池徹平の企みの全貌が暴かれてきて、それは、伊藤の離婚問題、親権問題とはまた別の話なのが明確になってきた。そして、篠田麻里子は小池に相手にされなくなってるわけで、最後は元鞘に戻って仲良く暮らすみたいな、面白くないラストが待っているような気もするのだが、そうなの？

で、やはりもっと色っぽいシーンを突っ込んでいかないと、視聴者は喜ばないドラマになっちゃってるのですよね。そういう意味では、そういうシーンを売りにすると、ドラマ自体は今ひとつという印象になっちゃうのよね。