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「波よ聞いてくれ(第4話)」ラジオテレビがオワコンだからこそ、新鮮なプロ意識が必要なのだ

しかし、平野綾は「カップ酒姉さん」という印象的な役をもらって、どこに行こうとしているのか?声優としてならどんな役をやってもそれほどの印象度は変わらない気がするが、実写でこれをやると・・。という気はするが、なかなかの熱演。まあ、小芝風花の弾けた芝居に対応してこうなったのかもしれないが、面白すぎる。

で、今回の主役?は作家の小市慢太郎。彼がスープカレーを食べに小芝の店に女とやってくる。どんな仲かわからぬが、女からのアプローチの感じに不信感を抱くが、そのまま、小市は監禁されてしまうという流れ。

監禁したのは、テレビマン崩れの飯田基祐と、一緒にいた女(片山萌美)。彼に「波を聞いてくれ」の本を自分たちに書かせて欲しいという。いわゆる間接的なメディアジャックというところ。飯田が言うには、今のテレビラジオはオワコンなどと言われ見ていられないと言うこと。だから、このように当事者を拉致して、自分の流したいものを流すと言うことをやっているという。まあ、ある意味、本当にあっても不思議ではない話。そして、彼がネットではダメで、既存のキー局でそれをやっていくことに意味があるというのもわからないではない。実際は、ネットも規制がかかる時代なわけで面白いものがあるかといえば、ほとんどクズ番組なのが現実。そう言う意味では、多くの不特定多数の人間の視聴に耐える番組が作れる作家がいなくなったと言うことが実際の問題なのだろう。

そんな中、小市を慕うADの原菜乃華が、小市に初めて会った高校時代の時に話をする。小市が「ラジオは自由だ」と言う。そして、そんな中に身を置いてプロになるのなら、トップに立って自分の作りたいものを作れとも。それは、すべての業界に通じる話だったりもする。古くは「踊る大捜査線」でいかりや長介が織田裕二にそんなことを言ってましたよね。小市がどう言う人物かは、この回で明確になった感じである。

そんな中、小市はメールでラップに潜ませた暗号を送る。ラップを逆回転させるとSOSの言葉になるという仕掛け。これは、ラジオ局が舞台なだけに、解読できそうな感じが上手い設定。

そして、瞬間に北村一輝が、監禁からの解放の実況中継を思いつく。本当にこういう企画をやったらすごいでしょうな。というか、今やYouTuberもこう言うこと本当にやろうと思ってる人いるのでは?危険なことはやめましょうね!!。

そして、小芝風花、ここではしっかりアクションもこなして口は止まらない演技。本当にこのドラマ、クライマックスは、下手な刑事ドラマよりも興奮させられる。原作者も、実写にして、ここまでのテンション出せるとは思っていなかったのでは・・・。

まあ、警察が録音したものをすべて没収というのはわかる気がする。だから、警察に知られぬように刑事ごっこするようなYouTuberも出てくるでしょうね。まあ、このネット社会どうなるかわかりませんよ。というか、ここではラジオの話をしてるわけですよね。ラジオでこれはなかなか難しいでしょうな、流石に!でも、ここに出てくる鼓田ミナレというキャラはラジオ局が絶対にほしいと思わせるキャラになっている!それがこのドラマの面白さなわけですよね。

で、最後にマスターが戻ってきて、中村ゆりかのお兄さんも出てきて、次週は新たな展開になっていきそうですね。週末にテンションMAXになれる良きドラマです!

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