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「くるり~誰が私と恋をした?~(第3話)」主人公、緒方まことと共に生見愛瑠が成長していくようなドラマですな

3話目。ここに来て、最初から彼女の相談に乗っている瀬戸康史は彼女の変化に気づく。記憶を失くしたことで、リセットされた彼女の脳裏には、嘘で周囲に合わせる的な洗脳的なものが消えたということだろう。やはり、自分の意思で自分の好きなものを追いかける人は素敵だし、自分の言いたいことは言うべきだということ。自分の言ったことで誰かを傷つけたなら、それは反省してまたやり直せばいい。そう、そういう単純なことって、歳をとるとどんどん忘れていってしまっている。これから、もっと高齢化社会になったときに、自分の意思が明確でないと苦労するよという感じのことを言いたいドラマなのかもしれない。

で、そんな中で、生見愛瑠の演技や表情は、どんどん素敵になっていってる感じがする。前回は、ジュエリー工房に弟子入りし、自分でやりたいことをやると決心し、その修行を始めるところからの今回。

最初に、指輪を叩き、形を作っていく練習から。強くか弱くしか叩けない生見。こういう不器用な感じは「セクシー田中さん」でも演じていた役だが、こういうできないで困っている姿が愛らしすぎるのが彼女である。そう、それでいて、天真爛漫な素養があるから、そこを乗り越えていく感じは見ていてすごいパワーをもらえる。同性の方々も、こういう姿に力もらえる感じなのですかね?ちょっと興味深い。そう、結果的に、そういう「負けないぞ」的な演技が彼女の魅力であることは確かで、これからどんな役をあてがわれ演じていくのかは注目だ。

で、瀬戸に「自分が師匠に見られるのではなく、師匠を見てみたら」と言われる。そう、日本人のものつくり修行の基本は「見て覚える」というところだ。これをやると、最近では「パワハラ」だという方もいるが、こういう技術職の場合、やはり先輩の仕事が見て覚える最高のマニュアルなのである。

そして、師匠である、ともさかりえの仕事を見て、なんとか形になってきた生見。ともさかはそんな生見に「最初に時間をかかった人は遠くまで行ける」という感じの諺を捧げる。そして、ともさか自身も、生見を見て、自分のことを思い出していたらしい。そう、ここでの、ともさかのような人に巡り会えたクリエーターはついているということなのだろう。

そして、一緒にこさえた愛の気持ちのこもったペアリングを亡くしてしまった男性の話も、生見に、ビジネスの基本を教えてるような話である。そう、お客様も師匠なのである。この話、男3人が彼女を気にして競い合うような話ではあるのだろうが、そんな男たちもあっと驚く、生見のマイフェアレディーの物語なのだということが、ここまででわかってくる。

そう、生見がどんな素敵な女性になって、誰と結ばれるのか、興味深く見守っていきたいと思います。

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