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【140字小説】変態

ある朝、足が生えた。

揺らぐ世界を見上げ
日陰で飯を食らい
髄まで吸われた友を想い
力の無さを痛感した。
そんな日々が愛おしい。

すぐに両手も生えて
未来に旅立つ時がくる。
あれほど願った自由の時が
近づくほどいまが愛おしい。

水の中は不便だけど
それでも少しだけ、青い。

/ルリニコクみみみ



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