徒然なる相想草@ルリニコク

通称ルリコク。「普通」になれなかったあなたへ。唄とヴァイオリンで退廃的なJ-popを奏…

徒然なる相想草@ルリニコク

通称ルリコク。「普通」になれなかったあなたへ。唄とヴァイオリンで退廃的なJ-popを奏でる音楽ユニット。noteでは詩や詞、その他アートについての文章を公開・販売します。Vo&Pfあをゐわらし。Vnみみみ。合同会社ぎあはーと。

マガジン

  • 徒然なる相想草【詩・小エッセイ】

    ルリニコクみみみの詩・小エッセイをまとめました♪

  • 徒然なる相想草【140字小説】

    ルリニコクみみみの140字小説をまとめました!オチがある系の話ではないけれど、読んだらなんだか「ふぁああ」となるみたいです。

  • 楽曲詞

    ルリニコクおよびメロディ・クロックの楽曲詞をまとめました。YouTube動画が見られるものもあります!

最近の記事

  • 固定された記事

高楼心中キリギリス

華と嘘が香る街で、 脆く白い顔を描く。 生まれ変わる価値と、リズム。 同じ傷をなめて、味わう。 色&温もり求めるビルの影? そりゃ、たしなむ程度のパラノイア。 ただ理解って笑ってイマを生く。 アタシの「居場所」だから。 ああ。いつも夢の部屋で キオク香る床に触れる。 いつかは〇〇だとか、 ミライだとか。 どこか遠い国からきたお話。 色づくブリキのキリギリス。 ほら、ゴジラがニラんでる。 手首の傷に咲く花が舞う。 命、、、水が今日も胸にあふれる。 風&高まり誰かとビル

    • 紫のヴァイオリン

      枝のような腕が わたしの首をつかみ すこし窒息する 呼吸が 三分の一くらいになって 下のほうが疼いてきたころ あなたはわたしを ただひたすらに 力のかぎり わたしは天井をあおいで 舌は夜の海のように 水気をまして裏がえる 星が散るような愛に わたしはさらに窒息する 紫色のヴァイオリン /ルリニコクみみみ

      • 春の記憶

        また 鼻が記憶のひとり旅 わたしのいつか なぜ過去は こんなに 霞むのかしら 色より 言葉より 香りは世界 そう謳った 貴方の顔は 見えないけれど きっと死ぬ気で 愛した春 鼻が記憶のひとり旅 /ルリニコクみみみ

        • 【小エッセイ】決意

          幾度となく繰り返した 当たり前の日常を 麻痺しながら繰り返した 嘘の安寧を 手汗を握り、破壊する 白紙にもどるこの時こそ 渦が螺旋へと 昇華する瞬間 くだらない大人の 格好だけのスライドは 自由なキャンバスに変わる ここからまた始まり 呼吸はきっと続いていく /ルリニコクみみみ

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        • 徒然なる相想草【詩・小エッセイ】
          26本
        • 徒然なる相想草【140字小説】
          19本
        • 楽曲詞
          20本

        記事

          【小エッセイ】散歩

          湿った空気。なんだか渋い香り。 夏の終わり。木陰が続く黒い道。 知らない道。 左の汚い用水路。右の緑。 足元に転がる蜂や蝉の亡骸。 空になった入れ物。燃える私の肉体。 汗にまとわりつく羽虫。 すべてが集約される。 気持ちが悪い。 /ルリニコクみみみ

          【小エッセイ】混じり気

          カラカラと、乾いたエアコンの音が聞こえる。漠然とした不安がシーツのように脳を覆っている。遠くで聞こえるサイレンの音は、きっと私を呼んでいる。込み上げる小さな咳では、黒い内臓を外へ押し出せない。せめてシャワーをしたい。皮膚を溶かし筋肉を剥いて、骨を洗いたい。 /ルリニコクみみみ

          【小エッセイ】混じり気

          【小エッセイ】やるやらぬ

          やるもやらぬも私の自由。 やれば矛盾に狂う日々。 やらねば嘘なく普通でいられる。 醒めぬも醒めるも私の自由。 醒めねば苦痛に狂う日々。 醒めれば少しは役に立つ。 やらぬ醒めるを他人が望むが きっと私は地獄行き。 /ルリニコクみみみ

          【小エッセイ】やるやらぬ

          【140字小説】嘲笑

          声が聞こえる。 きっと私には関係がない。 ただの言語。音韻。 私を笑っている。 不快。でもきっと、意味はない。 ただの思い過ごし。誤解。 水面。 ここは遥か遠くの塩湖とは 比べものにならないくらい汚い。 狭い、みじめな池。 映った私は何か言いながら、 笑っている。 /ルリニコクみみみ

          【140字小説】シャッター

          屈折した光が 街の凹凸に跳ね返り、 眼球をしつこく刺激する。 たまらず閉じると つまらぬ雑踏の一音一音が 鋭く鼓膜に突き刺さる。 無視をしようにも 頭蓋でバウンドする意識を 捕まえることが出来ない。 痺れた指でシャッターを押すと 世界は嘘のように停止していた。 /ルリニコクみみみ

          【140字小説】シャッター

          【小エッセイ】つくる

          机に向かう。 夜の香りも感じない。 笑える話も 明日の予定も 財布の中身も よく思い出せない。水中の蟻。 書いているのか。 書かされているのか。 関係ない。目の奥だけが熱い。 世界はいつも耳元で囁く。 死ね。死ね。 それでも手は止められない。 まだ生きているのだから。 /ルリニコクみみみ

          アマル・デ・エルスと彼の唄

          雨の香り夜の香りいつもの迷い道 何処にいるの?何処にいるの?冷たい息を吐く 雨の心夜の心独りで抱きしめる 暗い道を照らす音を探す錆びた器 いつかは消えるこの身体この心 それなら何のため生きていく? 意味のないこの世界意味のない毎日に 虚しく踊って砂まみれ 心の景色と見えてる景色が 重なり合わない霧の中 紅いお目々の着飾る雛人形 飛び回れ そうだこんな日々、どうせ何もない 砂に汚されて踊りましょう 自分の想いと音符の刻みと 視線を重ねて渦の中 蒼いお目々でこっちを見る仔

          アマル・デ・エルスと彼の唄

          水中時計

          冷たい水にまとわれ落ちゆく身体 やがて全部ほどけて崩れるのでしょう 壊したい 輝く汚いこの世界 通り雨 濡れる月 しめった風 この夜に誘い込む暗く狭い海 心の奥底で儚く泣く貴女 いつか消えるまでどうか刻ませて・・・ わたしの肩に寄り添う悲しい時間 そしていつも小さな音ズレにすがる 愛してる? 輝く汚いこの世界 その笑顔その涙 俗世の雨 もう全て投げ捨ててここで逢いましょう /作詞曲 みみみ ※みみみの前ユニット『メロディ・クロック』の楽曲で

          白夜

          あわれ女は未来が見えず 男を追いかけ、分かれ道。 変わる背中に迷いをのせて 昔のままだと信じ込む。 あわれ男は足元見えず 走って手探り、迷い道。 変わる世界に不安をのせて 焦って背中を丸め込む。 陽はまた昇れど世界は暗く、 いわば極夜の闇の中。 ふたりが重ねた長い時間も、 いまや極夜の闇の中。 何年生きるか知らないが、 時間は二度とは戻らない。 記憶を愛して、記憶に沈む。 名も無き男女の言語り。 ・・・・・ 「あの朝日眩う夜へ もう一度連れていってほしい。 息冷ます

          夢源の少女

          いつも目が覚めたら そっと聞こえる鳥の声 何も変わらない朝ね、 とつぶやきアクビ ねぇ幸せな日々でしょ? と目を閉じて説きふせる イヤイヤする小さな少女を 知らんぷりする だけどいつもの感情(アレ)が 今日もやってきたわ 先の見えてる道を リアルに恐れてる わたし、飛び立つの 無限のメロディーを抱えて そう笑っていた少女は今どこに? いつかこの身体、 砂になって消える日が来る もういつまでも 大人じゃいられないわ いつもの場所から帰ると、 そっと聞こえる君の声 何もわか

          黒と翠の胡蜂

          色と香りにざわめく都会で 数え切れない今日を繰り返す。 偽りだけ身に纏って 嘘を嫌う矛盾の現実。 そんな顕世のビルの隙間で 巣も作れず夜を迎えてく。 傷つくのを恐れるたび 針を出して飛び回る どれほどの涙を重ね今を生きるの。 自分の影に憑かれた告白。 ・・・ 汗と、渦と、冷めてく身体と、 庇う黒地、月の観覧車。 この口から出る言葉の 意味を消して閉じて夢の中。 明日を流す勇気がないなら、 過去を無くす覚悟がないなら、 その瞳もその心も毒に濡れて消えればいい。 「今

          パラダイム

          香る夜が解く嘘の鎖 囚われていたカトレアの華 瞼の奥から鳴り響く唄 光に目を背けて踊る ゆれるゆれる躯に 濡れていく息とパラダイム 飢えて渇く心、 せめてイマで満たして 欲と愛の狭間で 重なる影は蜃気楼 胸を縛る思考、 熱と夜で殺して 透かし絵に似た世界は わたしの火で浮かび出す 朝になれば消えていく 無意味な唄を歌って ここにしか咲かない夢と ここでしか聴けない現実 ゆれるゆれる心に 乱れる髪とパラダイム 飢えて渇く躯、 せめてイマで満たして 欲と愛の